Re:legend

りゅう

389:家では…











僕が『憂鬱』の魔族イザベラと戦い始めた頃…
家では……

「リュウさん大丈夫かなぁ…」

サラちゃんとの戦いを終え少し休憩をとっていたハルカが心配そうな表情で言う。

「リュウさんなら大丈夫ですよ」

心配そうな表情をしていたハルカにアミちゃんが言う。

「そう…ですよね…」

ハルカがそう言い立ち上がった瞬間、庭に降りてきたソフィラさんと白、そしてさっきまで休憩していたサラちゃんが急に魔力を発し始める。

ソフィラさんたちの魔力を感じてエリカ、ソラミちゃん、コリンさん、ラハドさん、、ジャンヌ、フレイム、エイリーンたちも庭に出て来る。

「ソフィラさん…急にどう……」

ハルカがソフィラさんに何をしようとしているのか尋ねようとした瞬間、屋敷に強力な魔力の持ち主が迫ってきているのがハルカにもわかった。

「すぐに…リュウさんに…連絡を……」

ソラミちゃんが慌てて僕を呼びに行こうとする。

「ソラミちゃん、リュウさんにばかり負担を掛けるわけにはいきません。ですからここに来る敵は私達で倒しましょう」

ハルカがそう言うとその場にいた全員が頷く。ソラミちゃんはハルカの言うことを聞き僕に報告するのをやめる。

「メグさんとノルンさんはピュレット王城に向かいロンさんに街中に騎士団を送るように言ってください。その後は王城内で待機しててください。ラスたちは街中に散って街に敵が向かった場合に備えてください」

メグとノルンさん、ラスたちがハルカの指示に従いあちこちに散って行く。

徐々に近づいてくる魔力を感じ全員が警戒を強める。

「久しぶりだね。サラにフレイム、ソフィラ…」

「お久しぶりですね。フロストさん、本日は1人で何をしにここに?」

「ちょっとここにある大罪の書を回収しようとね…『暴食』と『傲慢』、『憤怒』がここにあるだろ?大人しく渡してくれれば何もせずに帰るよ」

氷の魔女フロストがハルカとエリカ、アミちゃんを順番に見つめて言う。

「ハルカさん、エリカさん、アミちゃん、絶対に渡しちゃダメですよ…」

覚醒状態になったソフィラさんが3人に言う。

「渡すわけないじゃないですか…」

覚醒状態になったアミちゃんが氷の魔女フロスト目掛けて言う。ハルカとエリカも渡す気は無いみたいだ。

氷の魔女フロストを前にしてフレイムとサラちゃんも覚醒状態になり、ラハドさん、コリンさんは獣化を発動させソラミちゃんは自身の指を噛み血を流し血で剣を作り出す。

「よかった。やる気みたいで、素直に渡されたらつまらなかったしね…」

氷の魔女フロストはそう言いながら微笑む。














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