Re:legend
381:覚醒への道
「すごい…でも、これって……」
僕はノルンさんの方を見ながら1人呟く。
「ええ、既にウィルモアと名乗っていた頃をこえてますね…」
突如僕の横に現れたソフィラさんが僕に言う。現在、ノルンさんは白と魔法の特訓をしていた。ノルンさんの魔力、魔法の質は既にウィルモアだった頃を超えている。
「ちゃんと覚醒状態にもなれるみたいですよ」
「本当ですか…てか、あれで覚醒状態じゃないんだ……」
覚醒状態じゃないにもかかわらず既にウィルモアだった頃の覚醒状態を超えているな……
「あっ、そうだ。ソフィラさん、僕にも覚醒状態への成り方を教えてもらえませんか?」
「え…別に構いませんが…今からですか?」
「はい。できれば今からお願いしたいです」
「まあ、今日は暇ですし構いませんよ。庭でやりましょうか」
「はい。お願いします」
「では、移動しましょうか…」
ソフィラさんはそう言い2階のベランダから庭に飛び降りる。僕もソフィラさんに続いて飛び降りる。
「さて、覚醒状態になると言っても覚醒状態は実戦でしか身につきません。ですから神器と精霊神モードなしで私と戦ってもらいます」
「え?」
精霊神モードとエリュシオンなしって結構きつくないですか……
とりあえずソフィラさんに言われた通りソフィラさんと戦うことにした。
「覚醒の魔女」
ソフィラさんがいきなり覚醒状態になる。え?使うの?覚醒状態………
ソフィラさんは全力なのに僕はだいぶ力をセーブしないといけないとか勝てる気がしないんですけど………
僕はそう思いながらもソフィラさんと戦い始める。
数時間後、辺りは既に暗くなっていた。
「今日はこれくらいにしましょう」
僕とソフィラさんはあれからずっと戦い続けた。結果は24戦24敗、当たり前だ。本気の魔女相手に神器も精霊神モードも使えないのだから……
「リュウさん、はっきり言いますけど今のリュウさんじゃ絶対に覚醒状態にはなれません」
ソフィラさんは僕にそう言い残して家の中に入って行く。
僕が覚醒状態になれない?何故だ?ぶっちゃけ僕の魔法適正はハルカやエリカ、既に覚醒状態になれるアミちゃんにすら優っていると思うのだが…
僕はソフィラさんに言われたことを疑問に感じながら家の中に入る。
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