Re:legend

りゅう

375:第2の契約









「さて、俺様の負けだ。大人しくテメエと契約してやるよ」

フレアが僕にそう言い契約の証の石を渡してくる。

「ほらよ、これで契約完了だ。あと1つだけ頼みがある」

「頼み?」

「ああ、俺様もフェアリーみたいに常に顕現できるようにしてくれ」

「わかった。それくらいなら大丈夫だよ」

「それくらいって…普通精霊神を2人も顕現させてたら一瞬で魔力切れになるんだぞ…」

「まあ、私がご主人様と認めた方ですから」

フレアが若干引いているのを見てフェアリーがドヤ顔でフレアに言う。

「あと、フレア…あなたにはリュウさんと精霊神モードの練習をしてもらいます」

「へえ、こいつもう精霊神モードが使えるのか?」

「はい。まだ精霊神モードの100%の力を使えるわけじゃありませんがそれでも十分使いこなしていると思います」

「そうか、わかった。おい、リュウ、俺様の力をお前に貸してやろう。感謝しろよ」

フレアが偉そうにそう言う。

「リュウさんに負けたんだから黙って力貸せよ…」

フェアリーさん、聞こえてます。聞こえてますよ。ちょっと怖い……

フレアもフェアリーの声が聞こえていたみたいで急に大人しくなった。

「リュウさん、こんなところで精霊神モードの練習するのもあれですし家に帰りましょう。そこの馬鹿も連れて…」

「ちょっと待て、馬鹿って俺様のことか?」

「そうに決まってるじゃない…」

フェアリーさん容赦ないな……

「じゃあ、家に帰るけどフレア、なんか忘れ物とかない?」

「おう、別になにも持ってくものなんかないからいつでも大丈夫だぜ」

「わかった。じゃあ行くよ」

「え?」

「ドリフト」

僕がドリフトを使えると知らなかったフレアは驚きながら家の前に到着した。













「Re:legend」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く