Re:legend

りゅう

371:師弟関係








その後僕達は話し合った結果風の魔女ウィルモアのことを暴走して人格が入れ替わった時以外はノルンさんと呼ぶことにした。

これは本人が希望して来たことなので誰も反対する人はいなかった。

「もう歩いて大丈夫なんですか?」

家の庭を散歩していたノルンさんに僕が話しかける。

「はい。別に怪我とかをしていたわけではないので…」

「そうですか」

「あの、リュウさん…リュウさんは風の魔法がお得意と聞いたのですが…」

風の魔法?ああ、たしかにフェアリーの力を借りて精霊神モードになった時は風の魔法がかなり強化されるからな…

「ええ、まあ、得意と言われれば得意ですね…」

「あの、私のもう1つの人格の方が風の魔女と呼ばれる強力な風魔法使いみたいなんですよ….だから私ももしかしたら風の魔法を使えるんじゃないなって思うんです。ですから風の魔法を教えていただけませんか?」

ノルンさんが僕にそう言い頭を下げる。

「そういうことなら僕が教えてあげるよ…」

突然僕の横に現れた白がノルンさんにいう。

「僕は昔ウィルモアに鍛えられたからね…風の魔法だけならそこそこ使える方だと思うし…」

「そうですか!是非お願いします」

白の提案にノルンさんが勢いよくくらいつく。そのまま早速魔法の練習をすると言っていたので僕はその場を後にした。




「フェアリー、いる?」

「はい!いますよ」

僕の呼びかけに応じてフェアリーが勢いよく現れた。

「フェアリー、他の精霊神の居場所とかわからない?」

「他の精霊神…ですか…1体だけなら…」

「会わせてくれないか?」

「わかりました。ただこっちから行かないと向こうからじゃ絶対に来てくれないので…」

「わかった。じゃあちょっと準備してくる」

僕はフェアリーにそう言い部屋に戻り出かける準備をした。













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