Re:legend
353:ウィルモア?
僕がハルカ、エリカ、フラン、アミちゃん、ニコルちゃんからの質問責めにあった翌日…
僕は再び風の魔女ウィルモアがいる部屋を訪れた。
「入ってもいいですか?」
「ええ…どうぞ…」
僕が扉越しに尋ねると入室許可がでたので僕は部屋の中に入る。部屋の中には見張りをしていた白と単純に風の魔女ウィルモアを心配しているソフィラさんがいた。
「何か思い出したこととかありますか?」
僕は部屋の椅子に腰掛けながら風の魔女ウィルモアに尋ねる。
「特に何も…ただ、1つだけ…気になることが…」
「気になること?」
「はい。皆様は私のことをウィルモアと呼びますが私の名前はノルンだったと…」
「「「え?」」」
風の魔女ウィルモアから放たれた言葉を聞き、僕だけでなく白やソフィラさんも驚く。
「どういうことだ…だってあいつは完全に…」
「ええ、ウィルモアさんのはずです…」
白がいいたかったことにソフィラさんが同意する。僕は昨日ヒナちゃんからコピーさせてもらった『嫉妬』の魔法を発動させる。
「言ってることは本当みたいだ。ただ自分がノルンと言う名前だと思い込んでるだけなのか…ウィルモアが仮の名前だったのか…」
「それともあの人はウィルモアさんじゃないのか…」
僕達3人はその場で固まってしまっていた。とりあえず僕はみんなにもこの話をすることにした。
『あの、もしかしたら風の魔女ウィルモアかそうではないのか判別できるかもしれません…』
僕の話を聞いたテトラが僕に言う。
「本当か?」
『はい。以前、風の魔女ウィルモアがヒースクリフさんを殺したときヒースクリフさんの体内から風の魔女ウィルモアの爪のかけらを手に入れました。恐らくヒースクリフさんを貫いたときに体内に少し残っていたのかと…それと昨日調べたあの方の体内データを照らし合わせれば風の魔女ウィルモアかそうでないかはわかります』
「さっそくやってくれるか?」
テトラの話を聞いた僕はテトラに頼み込む。
『了解、しかし時間がかかります。数日待って欲しい…』
「わかった。でも出来るだけ急いでくれ」
『了解。ではさっそく作業に入ります。ペンタも一緒に…』
『了解』
テトラとペンタはさっそく研究室に向かった。とりあえずはこの結果待ちかな…
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