Re:legend

りゅう

352:質問、質問、質問









「どれくらい好きって…まあ、この世界で一番大切に思ってるよ…」

僕は少し照れながら正直に答える。どうせ誤魔化してもヒナちゃんにバレるしな…

「ヒナちゃん、本当?」

「はい。本当です」

エリカがヒナちゃんに聞くとヒナちゃんは頷いた。あーもう、『嫉妬』の魔法めんどくさすぎだろ…

「じゃあ、次は私から質問していいですか?」

ニコルちゃんが手を挙げて言うとエリカはいいわよとニコルちゃんに許可を出す。ちょっ勝手に話を進めないで…

「リュウさんは私達の誰を一番愛してますか?」

ニコルちゃんが笑顔で僕に尋ねる。これ誰か1人を愛してるって言ったら他の人が拗ねちゃうやつだ…

「えっと…みんな同じくらい大切に思ってるよ。誰か1人を贔屓したりしない。みんな好きだよ…」

「本当です…」

僕の言葉を聞きヒナちゃんがみんなに事実だと伝える。ヒナちゃんの言葉を聞きみんなの顔が少し赤くなり嬉しそうだった。みんなかわいいなぁ…

「じゃあ、次は私の番ね」

エリカが勢いよく立ち上がりそう言う。お手柔らかにお願いします……

「リュウは私達5人の中で誰が一番かわいいと思う?」

そうきたか…好きという思いとかわいいと感じることは別だからな…

「みんなかわいいと思うよ…」

僕がそう答えるとヒナちゃんが首を縦に振る。

「ちょっと、私が聞いたのはみんなをかわいいと思うかじゃなくて誰が一番かわいいかなんだけど…」

エリカが僕にそう言う。えっ、どうしよう。ぶっちゃけ可愛さだけならハルカが一番好みとは言えない…

「まあ、いいわ…私達全員をかわいいと思ってくれてるみたいだし…」

助かった…僕は心の中でそう叫びホッとする。

「じゃあ次は私が質問していいですか?」

アミちゃんが恥ずかしそうに手を挙げて言う。何を聞く気なんだろう…

「あの…こんなこと聞くのは恥ずかしいんですけど……リュウさんは私達と……その……やりたいと思いますか?」

それはマジでやばいやつ。ちょっ、どうしよう。どうすれば……そうだ‼︎

僕はテレポートを発動させてヒナちゃんの目の前に移動する。

「ヒナちゃん、ごめん‼︎」

僕はヒナちゃんに触れてエンチャントで『禁魔』の魔法を発動させる。

「えっ、リュウさん…何を…」

「ごめん、一時的にヒナちゃんの魔法を使えなくした。あっ、本当に魔法が必要な時は自動的に『禁魔』の魔法が消滅するようにはしておいたから…」

僕はヒナちゃんに何度も謝る。アミちゃんやアミちゃんの質問を聞いた他の4人はすごく恥ずかしそうに顔を真っ赤にしていた。

これで質問責めからは解放されるはずだ…











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