Re:legend
341:サラ
「はい。リュウさん、どうぞ…」
砂の魔女サラの城に到着して数分後、アミちゃんが僕と砂の魔女サラにお茶を淹れてきてくれた。
「ありがとう…」
僕はアミちゃんに礼を言いお茶を口に運ぶ。砂漠を歩いてたから喉乾いてたんだよ…
「さて、まずサラさん…すみませんが私はリュウさんと一緒にピュレットに戻ります…」
「それは僕がピュレットを滅ぼすってことになるけどいいの?」
砂の魔女サラが少し驚いた様子でアミちゃんに言う。
「だから提案があります。サラさんも一緒にピュレットに来ませんか?私達の家で一緒に過ごしましょう」
「え?」
「サラさん…寂しかったんですよね。昔から魔女として恐れられてずっとひとりぼっちで寂しかったんですよね…だから適当なことを言って私をここに連れて来たんですよね?」
「それは…」
「ずっとサラさんと一緒にいてわかりました。サラさんは悪い人じゃないと…魔族側についたのはひとりぼっちになるのが嫌だったからなんでしょう?だから、私達と一緒に暮らしましょう。大丈夫、リュウさんやみんなはサラさんを拒んだりしませんから…」
「もし、アミちゃんの言うことが本当なら僕は君を拒んだりしないよ。たぶんみんなも君を拒んだりしない」
「本当に…本当に…僕は…」
「ええ、みんな良い人です。一緒に行きましょう、サラさん」
アミちゃんが微笑みながら砂の魔女サラに言い、手を差し出す。
「ありがとう…アミちゃん」
砂の魔女サラは泣きながらアミちゃんの手を強く握りしめた。
「じゃあ、帰ろっか…アミちゃん、サラ…さん?ちゃん?どっち?」
見た目的にはちゃんなのだが年齢的にはさんなんだよな…
「アミちゃんみたいにサラちゃんって呼んでほしい…」
サラちゃんが笑いながら言う。
「わかった。じゃあ、アミちゃん、サラちゃん、帰ろうか」
「「はい!」」
2人の返事を聞き、僕はドリフトを発動させる。
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