Re:legend

りゅう

327:砂の魔女









「これは…」

テレポートで王都入り口付近に移動した僕が見た光景は入り口近くにいたピュレット騎士団の団員達があちこちに倒れている様子だった。

「ピュレット騎士団、団員に告ぐ、動ける人は倒れている騎士団団員を病院へ、手の空いた者は近くの住民を避難させてくれ」

動ける団員達は僕の指示に従い倒れている人達を運んでくれる。

「さて、君がみんなを倒した犯人でいいのかな?」

僕は近くに突っ立っていた少女に尋ねる。

「あなたは?」

「僕はピュレット国王、涼宮竜、質問に答えろ」

「ピュレット国王…じゃあ、あなたが『強欲』か」

少女がそう呟いた瞬間、僕の足元にある砂が僕の足を包み固まる。

「なっ…」

「会いたかったよ、『強欲』」

少女はそう言いながら僕に近づいてくる。

「君…は?」

「僕はサラ、砂の魔女サラ」

「砂の魔女…だと…なるほど、騎士団団員じゃ歯が立たない訳だ。とりあえず拘束させてもらうよ」

僕はテレポートを発動させ足を固めていた砂から脱出する。
テレポートで砂の魔女サラの後ろに移動した僕はそのまま砂の魔女サラを蹴り飛ばそうとしたが、砂の魔女サラが操る砂がそれを拒む。

「戦ってくれるみたいで安心したよ。少しは僕を楽しませてね」

砂の魔女サラはそう言いながら魔力を集中させる。

「嘘…だろ…」

とんでもない量の魔力で砂の魔女サラは砂で巨大な人間のようなものを作り出した。巨大なビルくらい大きな砂の塊が僕目掛けて拳を振り下ろす。

「まずい…」

僕は瞬時に王都に防御魔法を使う。そのせいで敵の攻撃は僕に直撃し、かなりのダメージを負った…









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