Re:legend
325:約束、降臨
「ダメです…私の魔法でも感知できません….」
ドリフトで家に帰り真っ先にエルの元に向かったが遅かったみたいだ。
「そうか…ありがとう…」
「いえいえ、お力になれずすみません…」
「気にしなくていいよ…」
僕はエルにそう言い、アミちゃんの元に向かう。
「アミちゃん…入ってもいいかな?」
僕はアミちゃんの部屋の扉をノックしながら尋ねる。
「どうしたんですか?」
僕の声を聞いたアミちゃんが部屋の扉を開けてくれた。
「いや…おばあちゃんのこと大丈夫かなって心配になって…」
「やっぱりリュウさんは優しいですね。私は大丈夫ですよ…」
「本当に?」
「はい…はやく『色欲』の魔族を倒しておばあちゃんを元に戻してあげないといけませんしね…」
「そうか…」
「リュウさん、私も戦います。『色欲』の魔族を倒してみんなを守るために戦います!」
「そうか…じゃあ、一緒に戦おう!」
「はい!」
アミちゃんが満面の笑みで応える。
「そういえばリュウさん、一緒に甘いものを食べに行くって約束しましたよね?今から行きましょう」
「そうだったね。じゃあ、行こうか」
僕はアミちゃんとともに街に向かうことにした。
「ふう…ようやく着いた…ここがピュレットの王都か…結構広いんだな〜とりあえず王城に行って『強欲』と戦うとしますか…」
ピュレットの王都の前に舞い降りた少女はそう呟きながら王都に足を踏み入れる。
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