Re:legend

りゅう

324:離脱









「さあ、覚悟してください!」

アミちゃんがそう言いながら鎖を構える。

「え?もしかしてまだ戦う気なの?おもちゃも取られちゃったしめんどくさいから嫌よ…」

「「え?」」

『色欲』の魔族の言葉を聞き僕とアミちゃんが間の抜けた声を出す。

「じゃあ、私は疲れちゃったから帰るわね」

「逃がしません」

アミちゃんが『色欲』の魔族目掛けて鎖を放つ。

「あらあら、怖いわね。はやく帰りましょ」

『色欲』の魔族はそう言い残してその場から消えた…

「逃げられた…のか?」

「感知の鎖」

僕の言葉を聞きアミちゃんが『憤怒』の魔法を使い『色欲』の魔族の居場所を確認しようとする。

「ダメです…既に感知できない場所にいるみたいです…」

「感知の鎖で感知できないってことは…」

「はい、もう半径30キロメートル以内にはいません…」

「そうか…この一瞬で感知の鎖の感知範囲から抜け出すなんて…」

「テレポートみたいな魔法を使えるのでしょうか?」

「わからない…とりあえずはやく帰ってエルにも魔法を使ってもらおう」

エルの魔法なら感知の鎖より広範囲を探すことができるはずだ。僕はアミちゃんとスカーレッドにドリフトを使い急いで家に帰る。







「ふぅ〜強かったな〜分身じゃきつかったわ…」

「例の『強欲』かい?」

「『強欲』もだけど『憤怒』もかなり強いわよ。あなたと同じ魔女であるウィルモアも倒されちゃったみたいだし…あなたも気をつけることね…」

「僕を風の魔女なんかと一緒にしないで欲しいな…まあ、でも…ウィルモアを倒したやつには興味あるし今度会いに行ってみようかな」

「勝手にすれば…」













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