Re:legend

りゅう

309:緊急会議









「さて、みんな今日は集まってくれてありがとう」

僕は会議室に集まってくれたみんなに言う。その間、テトラとペンタが先程コヨミちゃんが運んでくれた箱からいろいろと取り出し使用する準備をしていた。

『リュウ様、準備ができました。さっそく映しますね』

「うん。頼むよ」

僕がテトラに言うとテトラは黙って頷き設置したモニターを次々と起動させる。

「おおっ、映った…」
「すごい道具ですね、これは…」

映像越しにファルファさんとディーンさんが言う。テトラがちゃんと動いているのを確認し他のモニターも起動させた。

「これでピュレット騎士団の隊長、副隊長、小隊長は全員かな…」

まあ、ほとんどがモニターでの参加なのだが…そして全員分映し終わったテトラは最後に僕が使う巨大なモニターを起動させた。

「テトラ、ありがとう。席についてくれ」

『了解』

僕にそう答えながらテトラは自分の席に座る。

「よし、それじゃあ緊急会議を始める。まず、このモニターを見てください」

僕がそういうとそこには現在のこの大陸周辺の様子が映し出された。僕は風の魔女ウィルモア、氷の魔女フロスト、火の魔女フレイムが占領する場所を順にさしていき最後に現在魔神王の命で『色欲』の魔族と砂の魔女が占領している大陸を指差す。そして砂の魔女と『色欲』の魔族のことを教えるとみな信じられないような顔をしていた。

「と、言うわけで現在僕達はかなりまずい状態にある」

風の魔女ウィルモアなどの3人の魔女に目をつけられさらに魔族と敵対している以上、現在の状況はかなりまずい。

「まず、『色欲』のようにならないようにハルカ、エリカ、シャルロット、アミちゃんは十分気をつけて欲しい」

「「「「はい!」」」」

僕の言葉を聞き4人は当たり前だというように返事をする。

「あとは僕達も新しい力を得ないといけない…」

「具体的にはどのように?」

モニター越しでファルファさんが僕に尋ねる。

「そうですね、まずは古代魔法を広めて魔法使いの質を総上げしたいと思います」

「なるほど、たしかに適性があるものには古代魔法を覚えさせた方がいいですね」

「あとは積極的に精霊と契約するように言ってください」

まあ、これはヒューマニアやエルフラウが行なっていた騎士団団員強化法らしい。

「そして、最も大事なことは…」

「私、ですよね」

ヒナちゃんがボソッと呟く。












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