Re:legend

りゅう

291:招かねざる客







僕は2本のビームサーベルを構えて風の魔女ウィルモアと対峙していた。

「風の銃弾」

風の魔女ウィルモアが僕目掛けて小さな風の塊を飛ばす。

「加速」

僕はいつもフェアリーが僕に使ってくれていた加速の舞と同等の精霊魔法を使う。フェアリーの力が僕の中にあるためかこのような上級の精霊魔法もすんなりと発動できた。

僕は一気にスピードを上げる。

「風武装」

僕はビームサーベルに風の精霊神の魔力を流し込みビームサーベルを強化した。

そして強化したビームサーベルで風の魔女ウィルモアが放った風のかたまりを次から次へと真っ二つにしていく。

「ほう、今のを全て防ぐか、なかなかやるな…」

「次はお前を真っ二つにしてやる」

僕は軽く飛び上がり上空から風の魔女ウィルモアを狙うことにした。空中で左手のビームサーベルをバンクカードの中にしまい、代わりに銃を取り出す。テトラとペンタがヒナちゃんのために作った銃だったが僕も欲しくなってテトラとペンタに作ってもらったものだ。

僕は銃を左手に構える。ちなみに僕の銃はヒナちゃんのよりも便利に僕が改造したものだ。僕の魔法を駆使して僕が欲しいと思った魔法が入った弾が自動でリロードできるようになっている。いずれヒナちゃんの銃も自動でリロードできるようにしてあげないとな….

「エクスプロージョン(大)」

僕が強力な爆発魔法が詰め込まれた銃弾を風の魔女ウィルモア目掛けて撃ち込む。

「風の爆散」

エクスプロージョンの爆発と風の魔女ウィルモアの魔女の爆発がぶつかり合って膨張した。

周囲が煙に包まれた。数分後、ようやく煙が消えてきたと思った瞬間、僕目掛けて火の玉が、風の魔女ウィルモア目掛けて氷の塊が飛んでくる。

「「なっ…」」

僕と風の魔女ウィルモアは驚きながらも突然の攻撃を躱す。

「まさか…」

「火の魔女フレイムに氷の魔女フロストか、何をしに来た?」

風の魔女ウィルモアが2人の魔女に尋ねる。

「何しにってすごい面白そうな気配がしたから遊びに来たんだよ〜」

「何が起こっていたのか気になっていたが大体想像はついた」

火の魔女フレイムと氷の魔女フロストがそれぞれ言う。

「招かねざる客ってやつですか…」

風の魔女ウィルモアが呟く。

「あれ、ソフィラちゃんも復活できたんだ、久しぶり〜」

ソフィラさんを見つけた火の魔女フレイムがソフィラさんに手を振る。

「リュウさん、私が少し代わります。急いで白さんとアミちゃんを家に…」

「わかった!ソフィラさん、すぐ戻ってきます」

僕はそう言いながら2人の体に触れて2人をドリフトを発動させた。

その場には草の魔女、風の魔女、氷の魔女、火の魔女の4人が取り残された。










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