Re:legend

りゅう

250:侵入者







さて、ギルドからの依頼で土のウィッチプロフェッサーを討伐しに来たわけだが…

「なんか、呆気なかったな…」

目の前でガチガチに拘束されている土のウィッチプロフェッサー達を見ながら僕が呟く。数が10人くらいしかいなかったのであっという間にユリちゃんが全滅させてしまった。

現在土のウィッチプロフェッサー達はアミちゃんの鎖で拘束されている。とりあえずこれで依頼達成だ。

「さて、じゃあギルドに行こうか…」

「そうですね、じゃあお願いします」

ウィッチプロフェッサー達を縛り終わったアミちゃんが僕にドリフトを使うように頼んでくる。僕はドリフトを発動させヒューマニアにあるギルド本部に向かう。

受付の人に僕の黒く輝くギルドカードを見せると僕が誰なのかわかったようで奥に通してくれた。

「おお、リュウ殿もうウィッチプロフェッサーを倒してくれたか」

奥の部屋で意外な人物が僕達を出迎えてくれた。

「お久しぶりですね、ヒューマニア国王様」

「ああ、此度は依頼を引き受け迅速に対処してもらえて助かったよ」

ヒューマニア国王がそう言いながら僕の肩をポンポンと叩く。

「じゃあ今回の依頼はヒューマニア国王様が?」

「ああ、そうだ。うちの騎士団を出したかったが少々問題が発生してな…」

ヒューマニア国王の表情が真剣な表情に変わる。それを見て僕も気を引き締める。

「問題ですか?」

「実は北と南を分断していた壁があるだろう。あそこのヒューマニア騎士団が防御担当の場所が昨日襲撃にあってな…警備していたヒューマニア騎士団は全員重症で意識不明、おまけに何者かがこちら側に侵入した痕跡もあった」

「侵入者ですか…」

「そうだ。明日にも各国の王に向けて警戒を強めるように言うつもりだ。ピュレットも気をつけた方がいい、まあ、ピュレットなら強者がたくさんおるで大丈夫か」

ヒューマニア国王がそう言いながら笑う。侵入者か…一応警戒はするが何か嫌な予感がしていた。

「そうだ、リュウ殿、其奴らはヒューマニアが引き取りたいのだがいいかね?」

ヒューマニア国王がウィッチプロフェッサー達を指差しながら言う。

「わかりました。今から引き渡せばいいですか?」

「うむ、そうだな」

ヒューマニア国王が横で待機していたヒューマニア騎士団副団長のディーンさんに目をやるとディーンさんが外にいた部下達にウィッチプロフェッサーを連れて行くように指示を出す。

「では儂は失礼するとしよう。警備強化の件でかなり忙しくてな…報酬はギルドの者から受け取ってくれ」

「はい、ありがたく頂戴します」

僕は去って行くヒューマニア国王に一礼をする。
その後ギルドの受付の人から報酬を受け取り家に帰る。

家に帰った後、僕はすぐにピュレット王城に向かいロンさん、シーラさん、ガランさんを集め緊急会議を開く。








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