Re:legend

りゅう

235:最悪の来訪者






復活した魔女達と僕達は向かいあっていた。

「私は火の魔女フレイム、今すぐ私に屈するなら殺さないであげる」

少女が無邪気に笑いながら僕に言う。

「我は氷の魔女フロスト、今すぐ我に屈するなら生かしておいてやるが…」

氷の魔女フロストが冷たい眼差しをハルカ達に向けて言う。
ようやく足の震えが止まったアミちゃんだったが氷の魔女フロストが少し威圧すると再び震え出してしまった。

「「「「断る」」」」

僕、ハルカ、エリカは即、魔女の提案を断り、アミちゃんは震えながらも断った。

「そうか〜じゃあ、死んでねー」

火の魔女フレイムが僕に炎を放つ。

「ならば、死ぬがいい」

氷の魔女フロストがハルカ達に氷を放つ。



飛んできた炎を僕は水の古代魔法で防いだ。
復活したばかりなのでそこまでの力は出せないみたいだ。

飛んできた氷をハルカは火の古代魔法で溶かした。
自分の氷が溶かされたのを見て氷の魔女フロストが少し驚いたような顔をしていた。



僕は火の魔女フレイムの魔法を受け止め、倒すなら復活したばかりの今が好機と思った。

が…………


突如島の周りに複数の竜巻が発生した。

そして、島の中央にも竜巻が発生し、中から人影が出てきた。

「なんだーあいつも復活してたのかー」

「ちっ、あのバカも復活してたか…」

竜巻の中から一人の女性が現れる。火の魔女フレイムと氷の魔女フロストが復活したのに気づいたからか、風の魔女ウィルモアが現れた。

「久しぶりだねーウィルモアちゃん」

「久しいな、風の魔女よ」

気づくと、火の魔女フレイムと氷の魔女フロストは一瞬で風の魔女ウィルモアの前に移動した。

「ところでーなんでウィルモアちゃん、分身体なのかな?」

「我を前に分身体で現れるとはいい度胸だな、」

火の魔女フレイムと氷の魔女フロストが風の魔女ウィルモアに怒りを向ける。

僕は風の魔女ウィルモアを見て、動けずにいた。
先日戦った時より数段強くなっているのが分かる。しかもそれで分身体のようだ、本体がどれほど強くなっているのか考えたくなかった。

「みんな、一旦退くぞ!」

僕はそう言い、みんなにドリフトを発動させた。



僕達が居なくなった場所で風の魔女ウィルモア、火の魔女フレイム、氷の魔女フロストの3人の魔女が向かい合う。







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