Re:legend
230:宴会そして、予兆
僕とハルカ、エリカ、白がドリフトで家に帰るとすでにフランのテレポートで帰ってきていたみんなが出迎えてくれた。
「みんな、ただいま、私のために戦ってくれてありがとう」
エリカがみんなに泣きながら礼を言う。
みんな大きな怪我はしていないようだったが所々にかすり傷があったりしたので僕の魔法で治してあげた。
「リュウもありがとね、私のために戦ってくれて」
エリカが僕の方を振り向いて言う。
「僕は当然のことをしただけだよ、気にしないで、その代わり今度僕が困ってたら力を貸してくれよ」
「馬鹿ね、いつでも頼りなさい、何回でも助けてあげるわ」
エリカが僕に言い、僕から目を離し、自分にずっと抱きついて泣いてる姉に目を向ける。
「お姉ちゃん、ありがとね」
「これからずっと一緒に居てくれたら許してあげる」
ハルカが泣きながらエリカに言う。
「さて、エリカも無事だったことだし、みなさんで夕飯をいただきましょう」
家の中からヒナちゃんが出てきて僕達に言う。
「今日はご馳走を作ってますから」
ヒナちゃんの言葉を聞き、みんなは家の中に入っていく。
「とりあえず家の中に入ったら?」
僕がその場から動かなかったハルカとエリカに言う。
「そうですね、エリカ、家に入りましょ」
「じゃあ、お姉ちゃん少し離れてくれない?」
ずっとハルカに抱きつかれ、苦しそうにしていたエリカがハルカに言う。
「あっ、ごめん」
ハルカが慌ててエリカから離れる。
僕とハルカ、エリカが家のリビングに入ると中は既に宴会ムードだった。まあ、大半が未成年だから酔っ払っている人はごくわずかだが…
夕飯を食べ終え、まずみんなお風呂に向かった。
男風呂は僕、ヒースクリフ、ラハドさんの3人しかいなくてすごく静かでなんか気まずかった。ガランさんは夕飯を食べた後すぐに帰ってしまった。
ガランさんがいれば少しは賑やかだったかもな、と思いながら僕はお湯に浸かる。
お風呂から出ると、みんな疲れているせいかすぐに部屋に戻り寝てしまった。
その日、ハルカはエリカの部屋で一緒に寝たらしい。
さて、僕も寝ようかな…
その頃僕に新たなる戦いの予兆が迫っているとは知らずに僕は眠りについた。
『機体番号7より報告、ピュレットまで後30キロメートル、戦闘準備に入ります』
『機体番号9より報告、作戦開始まで約8時間』
ピュレットを目指し11の影が進み始める。
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