Re:legend
229:戦いの終わり
「久しぶりだね、風の魔女ウィルモア」
白が風の魔女ウィルモアと目を合わせながら言う。
「『      』か、久しいな、どうやらお前はようやく自身の務めを見つけたようだな」
「あぁ、300年くらい前かな、僕が僕の務めを見つけたのは…」
「ところで、貴様これはどういうつもりだ?」
「君達の戦いを止めに来たんだ、リュウ達にはもう戦う理由はないからね」
白が僕の方を見て言う。
「おい、白、エリカが殺された敵討ちは戦う理由にならないってのか…」
僕が言葉に怒りを込めながら白に尋ねる。
「そういうことじゃないよ、君達が戦う目的は果たされた、だから戦う理由はない」
「どういう….」
「リュウ!お姉ちゃん!」
白が指を鳴らすとエリカが現れた。
「「エリカ!?」」
白の後ろで倒れていた僕と、泣き崩れていたハルカがエリカを見て叫ぶ。
「いやー家に帰った時は驚いたよ。まさかウィルモアが復活して、エリカちゃんに呪いをかけてるとは思わなかったよ、まあ、僕が呪いを解除したからもう大丈夫だけど、だから君達に戦う理由はない、今はまだウィルモアも大人しくしてるみたいだしね」
白が僕に言う。
「わかった。今は撤退しよう。フェアリー、フランに撤退って伝えてくれ」
僕は念話でフェアリーに頼む。フェアリーからはい。と返事が聞こえたのでみんなの撤退はフランに任せれば大丈夫だろう。
「おい、『     』よ、突然現れたと思えばいろいろと邪魔しおって、無事逃げられると思うか」
「ドリフト」
風の魔女ウィルモアが僕達に何か言っていたが問答無用でドリフトを使い逃げ出す。
その場には風の魔女ウィルモアと沈黙だけが残った…
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