Re:legend

りゅう

225:少数精鋭、突撃開始









ハルカはエリカの部屋にいた。

みんなに今夜はエリカの部屋に近づかないように頼み2人だけで夜を過ごしたかった。
動かない妹を見て姉はどのような思いでいたのかはわからない…

ハルカがエリカの手を取り、握りしめる。

「あったかい…」

エリカの手を温かくとてもこのような昏睡状態にあるとは思えなかった。

「エリカ、もう少し待っててね、必ず助けるから」

姉は妹に言い、必ず風の魔女ウィルモアを倒し、エリカを助けると誓う。
妹の手を握りしめたまま姉は眠りに就いた。

動かない妹と寝るのは今日で最後にしたいと願いながら…








翌日

僕が朝食を食べ、庭に向かうとみんな、準備万端といった様子で立っていた。

今回、ピュレットの騎士団は置いていく、少数精鋭で乗り込みたいからだ。どうしても一緒に行きたいと言ってきたガランさんは同行を許可した。

今回、風の魔女ウィルモア討伐に向かうメンバーは、僕、ハルカ、フラン、エリス、ユリちゃん、ソラミちゃん、アミちゃん、ヒースクリフ、コリンさん、ニコルちゃん、ラハドさん、エイリーン、イズナさん達5人にガランさんそして僕のパートナー魔獣のスカーレッド、グランブルー、エメラルド、ハルカのククルカン、ユリちゃんのイナズマ、そして僕の契約精霊のフェアリー、エル、ドールにフランの契約精霊ポチャとメロウ、これだけのメンバーで向かう。

今回、留守番はヒナちゃんとメグに任せた。

僕はドリフトを使い全員を風の遺跡に移動させる。

「みんな、必ずエリカを助けるぞ」

ドリフトで移動した直後、僕はみんなにそう言い、真っ先に敵陣に突っ込む。

風の魔女ウィルモアがいる都市は風の遺跡から約10キロメートル離れた場所にある。

僕はテレポートど先行して都市城門前のウィッチプロフェッサー達を倒していた。
その間にフランがみんなをテレポートで連れてくる。

2人ずつ順番に都市内に進入する。
都市内進入後はそれぞれ別々に行動する。

フランが最後にハルカを連れてテレポートしてきた。

「じゃあ、行こうか、フラン、みんなを頼む」

「わかりました」

フランが僕の言葉に頷く。
おそらく僕は風の魔女ウィルモアの相手をするので手一杯だろう。だからみんなの戦線離脱はフランに任せることになる。
みんなにはポチャの水を固めた物を渡してあるからいつでもフランと連絡できるだろう。

フランが頷くのを確認し、僕はハルカが手を握りしめた。

「覚悟はできてる?」

「はい。」

ハルカの返事を確認し、僕はテレポートを発動させる。

テレポートで移動した先には風の魔女ウィルモアがいた。








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