Re:legend

りゅう

191:グランブルー







「ブースト」

僕は魔法で強化した拳をブルードラゴン目掛けて放つ。
僕の拳をブルードラゴンが尻尾で受け止めようとしたが僕の拳がブルードラゴンの尻尾を弾き飛ばした。

「テレポート」

僕はバランスを崩し倒れそうになるブルードラゴンの真上に移動する。
そしてブルードラゴンを蹴り飛ばし湖の中に突き落とす。

「『雷神』」

僕は魔法を発動させて雷を手の先に集める。

「エレクトロブラスト」

手の先に集中させた電気を一斉に湖目掛けて放つ。
すると湖の水により魔法の威力が強化されてブルードラゴンが悲鳴をあげる。
ブルードラゴンが耐えきれずに湖の外に飛び出す。

「テレポート   ブースト」

ブルードラゴンが湖から飛び出したところを狙い僕はブルードラゴンの頭部を殴りつける。

ブルードラゴンがその場に倒れこむ。

『参りました…あなたの強さは本物です。これから私はあなたに仕えましょう』

僕がブルードラゴンの前に立つと謎の声が聞こえてくる。

「もしかしてブルードラゴンなのか?」

『はい。私クラスの魔獣だと念話で人間と会話することができます』

ブルードラゴンが僕に言う。
みんなには聞こえていないみたいだ。

「あれ?だけどスカーレッドは話さないよな…」

スカーレッドはブルードラゴンと同じクラスの魔獣だと聞いていたのだが…

『スカーレッド?』

「あぁ、レッドドラゴンって言えばわかるかな?僕のパートナーなんだけど」

『あぁ、あいつですか、おそらくあなたに負けて恥ずかしくて話せないのでしょう。あなたに従っているのはあなたが気に入ったからでしょうね、私達クラスの魔獣になると契約の首輪は効果がありませんから』

「そうなのか、帰ったら話してみよう」

『リュウ様、私にもスカーレッドのような名前を付けて欲しいのですが』

ブルードラゴンが僕に頼み込む。

「名前か…ブルードラゴンだし青みたいな名前がいいよな…」

僕はその場で少し考え込む。

「じゃあ、グランブルーなんてどう?」

『グランブルーですか、気に入りました。これからは私をグランブルーとお呼びください』

「わかった。よろしくねグランブルー」

その後僕はみんなに事情を説明し、グランブルーを連れてドリフトで家に帰る。

家に帰り、さっそくグランブルーを連れてスカーレッドのもとに向かう。

『久しいな、レッドドラゴン、いや、今はスカーレッドだったか』

『げっ、ブルードラゴン…なんでテメエがこんなところに…』

『私もお前と同じリュウ様のパートナー魔獣になったからだ。後私のことはグランブルーと呼びなさい』

『ちょっと待てどういうことだ…あっ…』

スカーレッドが僕に尋ねる。

「お前、話せるんだな」

『別に、黙ってたわけではないぞ、ただ話す機会がなかっただけだ』

スカーレッドが慌てて言い訳をする。

『スカーレッドよ、見苦しいぞ』

『黙れ』

スカーレッドがグランブルーに怒鳴りつける。
こうしてうちに新たな仲間、グランブルーが加わった。










「Re:legend」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く