Re:legend
177:ミラノ突入
作戦開始より12時間経過
アミちゃん、ヒースクリフ、タイタニア騎士団はミラノに乗り込んだ。
ミラノは街や村などではない、ミラノは魔族が大陸制圧のために作った要塞の1つである。
このミラノを手に入れることができたら大陸北側を奪還する際の拠点としてかなり役に立つだろう。
「お兄ちゃんは右側の相手をお願い」
アミちゃんの指示通りヒースクリフは2本の剣を構えて右側の魔族達を倒していく。
「我が望むは拡散の鎖…『憤怒』よ敵を捕らえよ」
アミちゃんが魔法を発動させるとアミちゃんの魔導書から大量の鎖が飛び出し魔族達を次々と縛り上げていく。
アミちゃんは縛った魔族達を封印の鎖で封印し、無力化する。
「そっちは片付いたか?」
アミちゃんとヒースクリフが振り向くと巨大な斧を持ったドローグさんがいた。
「はい。ドローグさんの方も終わりましたか?」
「あぁ、終わったよ、さっき倒した奴が言うにはこの先にミラノ総司令官がいるらしい」
「では、ミラノ総司令官を先に倒しますか?」
「そうするべきだな」
「ヒースクリフ殿は我が騎士団団長と共に他の場所の制圧に向かってくれ、私はアミ殿と共にミラノ総司令官を倒しにいく。」
「わかりました」
ヒースクリフは自身の無力さを感じながらもドローグさんの指示に従いタイタニア騎士団の元に向かう。
「この部屋に総司令官はいるみたいだ。準備はいいか?」
「はい」
アミちゃんの返事を聞き、ドローグさんが部屋の扉を開ける。
ドローグさんが扉を開けた直後アミちゃんとドローグさんが部屋に突入した。
部屋の中には男性の魔族が椅子に座りモニターを眺めていた。
「やあやあ、待っていたよ。『憤怒』とタイタニア国王」
「貴様がここの総司令官であってるか?」
「はい。あってますよ」
「そうか、じゃあ死ね」
ドローグさんが魔法を発動させると魔族の周りに岩が現れ魔族目掛けて飛んでいき魔族に直撃する。
「危ないじゃないかー急にあんな魔法を放つなんて」 
「「え?」」
魔族の男が無傷でその場に立っていた。
確かにドローグさんの攻撃は魔族に直撃したはずだった。
「貴様の魔法か?」
「正解、よくわかったね」
ドローグさんの問いに魔族が答える。
「まずは敵の魔法を見極めるぞ」
「はい」
アミちゃんは返事をしながら魔導書を構える。
「ロックエッジ」
ドローグさんが魔法を発動させ先の尖った岩を大量に作り出し魔族に放つ。
「我が望むは弾丸の鎖…『憤怒』よ悪を打ち抜け」
アミちゃんも魔法を発動させ、鎖の弾丸を魔族に打ち込む。
魔族はその場で仁王立ちをしていたが急に攻撃を回避し始める。
「今だ!」
ドローグさんがそう言いながら斧を振る、魔族はそれに気づき、回避しようとするが少しかすった。
「なるほど少しの間だけ攻撃をすり抜けられる魔法か?」
「80点かな、この魔法は攻撃の他に壁などもすり抜けられる、『透過』の魔法」
「なるほど、なかなか手強そうだな」
ドローグさんは魔族から距離を取り、アミちゃんに耳打ちする。
「わかりました」
アミちゃんはドローグさんの作戦に従うことにする。
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