Re:legend

りゅう

167:『未来』『過去』





作戦開始より30分が経過…

僕は1人でラッド村に乗り込んでいた。
途中までドリフトで移動し、その後スカーレッドに乗り移動したのであまり時間はかからなかった。

「さてと、情報通りならこの村に魔族以外はいないはずだけど一応確認しとくか…」

僕はそういいながらポケットからスマホを取り出しマップアプリを開きスマホの魔法を発動させる。この前エルの魔法をエンチャントでスマホに付与してもらったのだ。

「魔法発動:魔族以外の人を画面上に表示」


マップアプリに魔族以外の人間の反応を探すが一つもなかった。

「魔族以外いないみたいだし、遠慮なくぶっ放つか。スカーレッド頼む」

僕の言葉を聞き、スカーレッドが火の玉をラッド村目掛けて放つ。
スカーレッドの火の玉が次々とラッド村に的中し、あちこちから煙が立ち上る。

「敵襲〜敵襲〜」

ラッド村から様々な声が聞こえてくる。
直後ラッド村の火が全て消え、ラッド村はスカーレッドが火の玉を放つ直前の状態に戻っていた。

「何が起こった?」

僕の呟きに応えるかのように上空から魔族の男が飛んでくる。

「スカーレッド避けろ!」

僕の指示を聞きスカーレッドが攻撃を躱し近くに着地する。
僕がスカーレッドから飛び降りた瞬間僕目掛けてたくさんのナイフが飛んでくる。

「バリア」

慌ててバリアをドーム状に発動させ、ナイフを防ぐ。

「やっぱり防がれたか〜もしかしたら当たるかな〜と思ったのにな〜」

「おいおい、俺の予知が外れるわけないだろ」

茂みの奥から魔族の女性と先程攻撃を仕掛けてきた男が現れる。

「お前達がこの村のリーダーってことでいいのか?」

「あぁ、あってるよ」

男が僕の問いに答える。
つまりこいつらが白が言ってた2人のターゲットか…

「じゃあお前らが『未来』と『過去』のコンビってことか」

「よく分かったね〜その通りよ〜私が『過去』のエスティア」

「俺様が『未来』のリンク様だ。お前も魔導書を持ってるな?」

「あぁ、僕は『強欲』の持ち主、涼宮竜だ。お前らを倒すために来た」

………………………………………………………………………………………………………………


「「やれるもんならやってみろやごらぁ」」

2人同時にキレ始める。
ちょっと怖いんですけど。

僕はバンクカードから剣を取り出し、構える。

僕は『未来』目掛けて走りだす。
直後僕の剣が『未来』を真っ二つにする。

「リターン:5」

『過去』が唱えると真っ二つになった『未来』の体が元に戻る。
僕が『過去』に斬りかかる。

「右に避けろ」

『未来』の指示通り『過去』は右に避け、僕の攻撃を躱す。

「厄介な魔法だな…」

あれは何としてもコピーしたい。
とりあえずあいつらから魔導書を取り上げるか。

「「さっき我らを倒すとか言ってたけどたいしたことないな」」

2人がそういいながら僕に近づいてくる。

「アクセル」

僕は魔法で自身のスピードを上げて『未来』を真っ二つにする。

「リターン:3」

『過去』が魔法を発動させると『未来』の体が元に戻る。

「厄介すぎるわこいつら」

さあて、どうやって倒そうかな…







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