Re:legend
150:兄妹対決
「え?私と戦いたい?」
リビングで朝食の準備をしていたアミちゃんが驚きのあまりいつもと少し違う声で言う。
「あぁ、妹にこんなこと頼むのはちょっと情けないけど俺と戦ってくれ」
再びヒースクリフが妹のアミちゃんに頭を下げて頼む。
「別に…いいけど…急にどうしたの?」
兄の勢いに押されアミちゃんはつい戦うと言ってしまった。
ぶっちゃけ僕もやめた方がいいと思う。
僕はヒースクリフがエリカとエリスの特訓によりかなり強くなったのは知っている。
おそらくヒナちゃんよりは強いだろう。
だが『大罪の書』を持つ者が相手だと勝てるとは思えない。
「エリカさんとエリスさんが自分の力の無さを知って来いって言ったから…」
うわー力の差を見せつける相手を妹にやらせるか…2人共なかなかエゲツないやり方をするな…
僕はそう思いながら引きつった笑みを浮かべていた。
「アミちゃんお願い…こいつを強くするためにさ…」
エリカが頭を下げるとアミちゃんに断ることは出来なかった。
さっそく庭のパートナー魔獣の生活場所内に作った訓練所に向かう。家の地下にも訓練所はあるのだが狭いからなんとかしろと言われて庭に作ることにした。
朝食を食べた後ヒースクリフと戦うことになったアミちゃんを連れて庭の訓練所に向かう。
「あっきたわね」
僕達が訓練所に入るとエリカが僕達に気づき手を振ってくる。
横ではヒースクリフが倒れている。
これではとてもアミちゃんと戦えないな…
「我が望むは回復の鎖…『憤怒』よ傷つく者を癒せ」
アミちゃんが唱えると『憤怒の書』から鎖が伸びてヒースクリフを縛る。
数秒後にはヒースクリフの傷はなくなり体力も元に戻っていた。
「さあ、そろそろ始めましょうか」
ヒースクリフが回復してから数分後エリカが立ち上がり戦いの始まりを告げる。
ヒースクリフは2本の剣を装備していた。
アミちゃんとヒースクリフが向かい合う。
「それじゃあ、開始!」
エリカの掛け声をアミちゃんが聞いた瞬間、目の前にヒースクリフが現れる。
「うわっ、あいつ結構速いな…」
2人の戦いを見ていた僕がそういうと横でエリカがドヤ顔をしてきた。
一体どんな特訓をさせられたんだろう…
「我が望むは弾丸の鎖…『憤怒』よ敵を貫け」
アミちゃんが唱えると『憤怒の書』から鎖の弾丸が連射される。
ヒースクリフが鎖の弾丸を2本の剣で捌きながら確実に距離を詰めていく。
「あれを全部捌くのか…すごいな…」
「まあ、あれくらいはしていただかないと…」
僕の言葉にエリスが反応した直後アミちゃんの鎖の弾丸がヒースクリフにかすった…
「後でまた鍛えてやらないと」
エリカが横で呟く。近くにいたヒナちゃんが引きつった笑みを浮かべていた。
可哀想に…
「我が望むは加速の鎖…『憤怒』よ我が速度を上げよ」
アミちゃんが唱えると先端が注射器のような鎖が飛び出す。
その鎖がアミちゃんに刺さるとアミちゃんがいつもの数倍の速度で動き回る。
ヒースクリフがなんとかアミちゃんの速度についていくが少しずつヒースクリフが押され始める。
「我が望むは極光の鎖…『憤怒』よ光を放て」
アミちゃんが唱えると飛び出してきた鎖の先端が激しい光を放つ。
ヒースクリフの視覚が光に奪われる。
「我が望むは拘束の鎖…『憤怒』よ悪の力を奪い拘束せよ」
その隙をつきアミちゃんが拘束の鎖を放ちヒースクリフを拘束し戦闘不能にする。
この勝負アミちゃんの勝ちだ。
負けたヒースクリフには地獄の特訓が待っているだろう…
リビングで朝食の準備をしていたアミちゃんが驚きのあまりいつもと少し違う声で言う。
「あぁ、妹にこんなこと頼むのはちょっと情けないけど俺と戦ってくれ」
再びヒースクリフが妹のアミちゃんに頭を下げて頼む。
「別に…いいけど…急にどうしたの?」
兄の勢いに押されアミちゃんはつい戦うと言ってしまった。
ぶっちゃけ僕もやめた方がいいと思う。
僕はヒースクリフがエリカとエリスの特訓によりかなり強くなったのは知っている。
おそらくヒナちゃんよりは強いだろう。
だが『大罪の書』を持つ者が相手だと勝てるとは思えない。
「エリカさんとエリスさんが自分の力の無さを知って来いって言ったから…」
うわー力の差を見せつける相手を妹にやらせるか…2人共なかなかエゲツないやり方をするな…
僕はそう思いながら引きつった笑みを浮かべていた。
「アミちゃんお願い…こいつを強くするためにさ…」
エリカが頭を下げるとアミちゃんに断ることは出来なかった。
さっそく庭のパートナー魔獣の生活場所内に作った訓練所に向かう。家の地下にも訓練所はあるのだが狭いからなんとかしろと言われて庭に作ることにした。
朝食を食べた後ヒースクリフと戦うことになったアミちゃんを連れて庭の訓練所に向かう。
「あっきたわね」
僕達が訓練所に入るとエリカが僕達に気づき手を振ってくる。
横ではヒースクリフが倒れている。
これではとてもアミちゃんと戦えないな…
「我が望むは回復の鎖…『憤怒』よ傷つく者を癒せ」
アミちゃんが唱えると『憤怒の書』から鎖が伸びてヒースクリフを縛る。
数秒後にはヒースクリフの傷はなくなり体力も元に戻っていた。
「さあ、そろそろ始めましょうか」
ヒースクリフが回復してから数分後エリカが立ち上がり戦いの始まりを告げる。
ヒースクリフは2本の剣を装備していた。
アミちゃんとヒースクリフが向かい合う。
「それじゃあ、開始!」
エリカの掛け声をアミちゃんが聞いた瞬間、目の前にヒースクリフが現れる。
「うわっ、あいつ結構速いな…」
2人の戦いを見ていた僕がそういうと横でエリカがドヤ顔をしてきた。
一体どんな特訓をさせられたんだろう…
「我が望むは弾丸の鎖…『憤怒』よ敵を貫け」
アミちゃんが唱えると『憤怒の書』から鎖の弾丸が連射される。
ヒースクリフが鎖の弾丸を2本の剣で捌きながら確実に距離を詰めていく。
「あれを全部捌くのか…すごいな…」
「まあ、あれくらいはしていただかないと…」
僕の言葉にエリスが反応した直後アミちゃんの鎖の弾丸がヒースクリフにかすった…
「後でまた鍛えてやらないと」
エリカが横で呟く。近くにいたヒナちゃんが引きつった笑みを浮かべていた。
可哀想に…
「我が望むは加速の鎖…『憤怒』よ我が速度を上げよ」
アミちゃんが唱えると先端が注射器のような鎖が飛び出す。
その鎖がアミちゃんに刺さるとアミちゃんがいつもの数倍の速度で動き回る。
ヒースクリフがなんとかアミちゃんの速度についていくが少しずつヒースクリフが押され始める。
「我が望むは極光の鎖…『憤怒』よ光を放て」
アミちゃんが唱えると飛び出してきた鎖の先端が激しい光を放つ。
ヒースクリフの視覚が光に奪われる。
「我が望むは拘束の鎖…『憤怒』よ悪の力を奪い拘束せよ」
その隙をつきアミちゃんが拘束の鎖を放ちヒースクリフを拘束し戦闘不能にする。
この勝負アミちゃんの勝ちだ。
負けたヒースクリフには地獄の特訓が待っているだろう…
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