131:ユリちゃんとイナズマ

ユリちゃんがレイピアを構えドラゴンと対峙する。

「いいですか…たぶん…今のユリちゃん…では…ギリギリ…ドラゴン…には…勝てません…」

「はい。わかってます。」

「なら…いい…まずは…ドラゴンの…動きを…鈍らせなさい…」

「はい。」

ソラミちゃんのアドバイスを聞きユリちゃんは少しドラゴンと距離をとった。


(ここからはユリちゃん視点で話を展開していきます。ご了承ください。)


「イナズマ！ドラゴンの目を翻弄させて!」

私の言うことを聞きイナズマは雷を身体に纏い超速でドラゴンの周りを走る。
ドラゴンがイナズマを捉えようと首をあちこちに動かす。

「今だ！」

私はドラゴンの上に飛びレイピアでドラゴンの羽を何度も突く。
羽に穴が開いたドラゴンがバランスを崩し地面に倒れる。

「イナズマ雷を！」

私のレイピアにイナズマが雷を流し込む。

「行くよ！イナズマ！」

私がレイピアを再び構えドラゴン目掛けて走りだすとイナズマも私に合わせて走りだす。

「グギャア」

ドラゴンが私達にブレスを放つ。

「イナズマ！お願い！」

イナズマが私の前に飛び出し雷を地面に流し込みそのまま雷を宙に移動させる。
すると雷の壁が出来上がる。雷の壁の表面には大量の砂鉄が引っ付いていた。
雷の壁がブレスを防ぐ。

「これで決める！」

私はドラゴンの目の前に飛びドラゴンをレイピアで突く。
レイピアが纏っていた雷がドラゴンの身体を貫通する。
身体を突き抜かれたドラゴンがその場に倒れこむ。

「やったあ！」

私が叫ぶとイナズマが私の方によってきたので頭を撫でてあげたらかなり嬉しそうにしてた。

「よく…倒せました…ね…上出来です…」

「はい。なんとかなりました。」

私はソラミさんにそういいレイピアをしまう。
みんなが私のすぐそばにやってくる。

「ユリちゃんよくやったじゃないすごかったわよ」

私に戦い方を教えてくれたエリカさんにそう言われてすごく嬉しかった。

レッドドラゴンの周りにいたドラゴンは私が倒したやつが最後の1匹だったようだ。

「じゃああとはリュウが戻ってくるのを待つだけね」

エリカさんはそういいその場に腰掛けた。
みんなも少し休憩といったような感じだ。

リュウさんが戻ってきたら私にとって初めての依頼達成になる。