127:新しい仲間そして新しいパートナー

僕達は王城に戻ってすぐにエリスさんを連れて家に向かった。

エリスさんはこちらで住む場所がないのでうちに住むことになった。
エリスさんは僕達の家を見てかなり驚いていたが国王の家だしと言って納得していた。

「おかえりなさいませ」

僕達が家に入ると今回家でお留守番をしていたヒナちゃんが出迎えてくれた。しばらくしてコリンさんとエルも玄関にやってきた。

ヒナちゃんとコリンさんとエルにエリスさんを紹介した。

エリスさんはコリンさんの横の部屋を使ってもらうことにした。

「部屋もかなり広いですね…」

エリスさんが部屋に入り少し驚いていた。
とりあえず今日はエリスさんにピュレットの街の案内とエリスさんの部屋の家具を買いにいくことにする。




「この服綺麗ですね」

そういいエリスさんが服屋の前で立ち止まった。

「試着してみたらどうですか？」

店から店員さんがでてきて試着を勧める。
エリスさんが試着を終えてでてくる。凄く綺麗なオレンジ色のドレスに白のタイツを履いていた。エリスさんの長い青髮とかなりにあっていた。

「これください」

僕が店員さんに言う。他にもエリスさんに似合いそうな服を店員さんに選んでもらって購入する。

「リュウ様、そんなにいいです」

エリスさんが遠慮して僕に言うが僕がうちで働き始めた記念にと無理矢理押し付けた。

その日エリスさんは先程試着した服をきて街をうろついた。
かなり気に入ってくれたようなので嬉しかった。





僕達は家に帰る前にエリスさんを連れて冒険家ギルドに寄った。
エリスさんは自分のギルドカードとバンクカードをみてかなり嬉しそうにしていた。


僕達は家に帰りエリスさんの部屋を整えた。

僕がリビングでくつろいでいるとリビングにエリスさんが来た。

「リュウ様今日はありがとうございます。」

「あのーエリスさんできたら様付けで呼ぶのはやめてください」

「えっわかりましたリュウ様がそういうなら…リュウさんでいいですか？」

「うん、いいよ。ただ一応正式な場では様付けにしてね」

「はい。わかりました。あと…私をさん付けで呼ぶのやめていただいていいですか…私のことは…エリス…とお呼びください。」

エリスさんが顔を真っ赤にしながら言う。

「えっ？まあ別にいいけど」

「ありがとうございます！」

僕の返事を聞きエリスさんが嬉しそうな顔をする。


次の日

エリスさん…じゃなかった….エリスは朝からエリカと共に自分のパートナー魔獣を探しに行っていたようだ。

「どんな魔獣にしたの？」

僕がエリスに問う。

「えっとバスクラゲっていう魔獣です。名前はバクにしました」

バクって種類の魔獣いそうだなぁ
バスクラゲは半径5メートルくらいの球体から紐が伸びているような魔獣だ。
特別強いわけではないが宙を浮くこともできるし水の中を泳ぐこともできる。
バスクラゲの最大の特徴はその中に大きな部屋くらいの空間を作ることができることだ。つまりバスクラゲの中に入って移動できるのだ。

「かなり便利な魔獣だな…」

「えぇ本当にいい子ですよ」

僕の言葉にエリスさんが頷く。

エリスさんはバクをパートナー魔獣の生活場所に連れて行った。