Re:legend

りゅう

98:北の戦場

東と西の戦場で戦いが終わった頃…

僕はピュレットの王城にいた。

「バリア」
「鉄壁の舞」

僕はピュレットの中心にある王城より魔法を発動させピュレットの街をバリアで囲む。

みんなはバリアの外で戦ってくれているのでまだ敵はピュレット内に入ってきてはいないだろう…

「あとは街の人達の避難を手伝うか…」

僕はロンさんの元へ向かう。




その頃…

北の戦場では

「かなりの数がいますね」
「これ全部倒すのは骨が折れそうです」
「まあ…やる…しか…ない…」

ハルカとフランとソラミちゃんとエルは敵の多さに驚く。

「エルさんは援護をお願いします」
「了解」

ハルカの指示にエルが短く答える。
ソラミちゃんが自身の指を噛み血を流す。流れ出る血を剣の形にし、硬めて血の剣を作る。

「ポチャお願い」

フランが契約精霊であるポチャを召喚する。
そしてポチャの体の水を槍の先端に纏わす。

「じゃあ…いき…ます…」

ソラミちゃんが敵目掛けて突き進む。ハルカとフランもそれに続く。
ソラミちゃんは真っ先に敵の真ん中に飛び込み血の気の先端から血の弾丸を連射する。
血の弾丸があたった魔族達が次々と倒れていく。

「さすがですね。私も頑張ります!」

フランが槍を振るい次々と敵をなぎ倒していく。

「現れよ水の水流 ウォーターストリーム」

フランが魔法で水の渦を作り出す。水の渦の水はポチャの水なので消えることはない。水の渦に次々と敵が吸い込まれていく。

「落ちよ水の裁き  ウォータークラウン」

ハルカが魔法を発動させるが敵の魔法で掻き消されてしまう…

「やっぱり私の魔法じゃ…」
「あぶない…です…」

ハルカのすぐ後ろに迫っていた敵をソラミちゃんが血の剣で真っ二つにする。

「やっぱり私なんかじゃ…」

ハルカが何かを言いかけたその時…




北の戦場の悪夢が始まる…………

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