Re:legend

りゅう

99:『色欲』再び

「やばい…数が…多すぎ…」
「そうですね。なんとかして数を減らしていくしかないですね…ハルカさん危ない‼︎」

そういいフランがハルカの後ろに迫っていた敵を槍で突く。

「ハルカさん今日どうしちゃったんですか?体調でも悪いんですか?」

「いやいや、大丈夫だよ。ごめんね足引っ張ちゃって」

「そんなことないよ〜お姉さんは〜充分強いと思うよ〜」

聞き覚えのある声が聞こえたと思った直後ハルカ達の真上から大量の剣が降り注ぐ。

「ハルカさんソラミちゃん私に捕まって」

フランは急ぎハルカとソラミちゃんの手を取りテレポートを発動させ剣の雨を回避する。
フランがテレポートで移動を済ませると先程まで戦っていた魔族達が全滅していた。

「シャルロットちゃん?じゃないよね」

「うん、そうだよ〜よく分かったね〜」

見た目は完全にシャルロットだが戦い方や喋り方などの情報から目の前のシャルロットがシャルロットでないことにハルカは気づいた。おそらく他の2人も気づいているだろう。

「『色欲』…今日こそは…倒す…」

「あ〜ダンピールの〜お姉さんか〜この前はごめんね〜今回は〜この姿で〜本気で戦うから〜許してね〜」

シャルロットの姿をしている間『色欲』のポワンはシャルロットの魔法が使えるようになる。

「じゃあ〜みんな死んでね〜」

ポワンが無数の剣を3人とエルに放つ。ソラミちゃんは剣を捌きながら確実にポワンとの距離を縮めている。ハルカとフランは防ぐので精一杯だった。

「やっぱり〜ダンピールのお姉さんは強いね〜」
「…………」

ポワンの言葉を聞きながらソラミちゃんは無言で突き進む。

「ブースト   アクセル」

ポワンが自身の魔法を発動させ自分のパワーとスピードを上げる。
ポワンがソラミちゃんと同じくらいのスピードになり、ポワンの手にする剣とソラミちゃんの血の剣が交わる。数回剣を交えているとポワンが『怠惰』の魔法で作った剣をソラミちゃんの方にむけてきたので一旦距離をとる。

「やっぱり…強いですね…皆さん…援護をお願いします…」
「「了解」」

ソラミちゃんの言葉にフランとエルが答えるが…
ハルカは黙ったままだった…

ソラミちゃんがポワン目掛けて突き進む。無数の剣がソラミちゃんに襲いかかる。最初は上手く捌いていたがポワンが剣にも魔法を使いパワーとスピードを上げたことにより、ソラミちゃんが剣に弾き飛ばされた。

「じゃあ〜お姉さんから〜死んでね〜」

ポワンが大量の剣を倒れているソラミちゃんに放つ。

「そんなこと絶対に…させません‼︎」

そういいハルカがソラミちゃんに迫る剣の前に立つ。
直後ハルカから謎の光が放たれポワンの剣を吹き飛ばしハルカが光に包まれる。

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