Re:legend

りゅう

88:『吸人』の使い手

ソラミちゃんとポワンの戦いが終わった頃…

僕は4階の王室で1人の男と対峙していた。目の前の男は一見爽やかな青年だが、よく見ると頭に2本の角が生えており、手が魔獣の手みたいになっている。

「お前がここにいる魔族のリーダーってことでいいのかな?」

「うん、それであってるよ。僕はアカゴギスこの城を預かっている者だ。」

「それは魔神王から預かっているってことでいいのか?」

「あぁ、あっているとも」

「僕達にやられる前にここから撤退する気はないか?」

「あるわけないだろ、それに負けるのは君達人間だよ。とりあえず全員捕まえて男は一生奴隷にしてあげるよ。女は壊れるまで僕の遊び相手になってもらうよ」

アカゴギスの言葉に僕は怒りをむける。

「ふざけるなよ。みんなには指一本触れさせないし勝つのは僕達だ。」

僕はそういいバンクカードから剣を取り出す。

「どうやら話すのは時間の無駄みたいだね。じゃあ始めようか。」

そういいアカゴギスも腰の剣を抜く。

「僕は魔族の中でも上位に位置する魔神族のアカゴギス魔族に伝わる魔道書ランク5の魔道書『吸人の書』の持ち主だ。」

「僕は涼宮竜『強欲の書』の所有者だ」

お互い名乗りをあげ剣を構える。

「あなたがサーバスを倒した人間ってことでよろしいのですか?」

「ああ、その通りだよ。そして今からお前も倒す人間だ」

僕はそういい放ちアカゴギス目掛けて走り出す。アカゴギスも僕目掛けて走り出しお互いの剣が交わる。剣を数回交わり僕とアカゴギスは一旦距離を置く。

「なかなか強いみたいだね。僕も本気でやるとしよう。」

そういいアカゴギスが『吸人の書』の魔法を発動させる。直後僕はこの前サーバスから奪った『禁魔』の魔法を発動させる。

僕が『禁魔』の魔法を使ったことによりアカゴギスと僕が魔法を使えなくなる。

「それが『強欲』の魔法ですか?それはサーバスの魔法のはずですが…」

アカゴギスが何か言おうとしていたがフェアリーがアカゴギスの魔道書を奪ったことにより中断される。

「リュウさんどうぞ」

「ありがとうフェアリーよくやってくれた」

「精霊風情がその魔道書を返しやがれ」

アカゴギスが僕達の方に走り出す。

「リュウさん1分くらいなら時間を稼げると思うのでその間にコピーを」

「わかった頼むよ」

僕はフェアリーから『吸人の書』を受け取りフェアリーに時間を稼ぐように頼む。

「しばらく私があなたの相手をさせてもらいます。リュウさん『禁魔』の魔法を解いてください。」

フェアリーの言うことを聞き『禁魔』の魔法を解除する。

「リュウさんには指一本触れさせません」

そういいフェアリーが僕の前に立つ。(正確に言うと浮いているが)

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