Re:legend

りゅう

75:『怠惰』救出へ

エルが我が家に来てから一晩がたった。

翌朝

僕はエルにシャルロットを探してもらおうとリビングにむかう。

「エルお前の魔法でシャルロットを探して欲しいんだけど」

「わかりました。できるかわからないけどやってみますね。」

エルが僕の頼みを引き受けてくれた。

「まず始めに私が1度人探しの魔法を使ったら3年間人探しの魔法が使えなくなります。探して欲しい人は慎重に選んでください。」

「僕は大丈夫だけどエルはいいの?3年も魔法が使えなくなっちゃうんでしょ?」

「私が使えなくなるのは人探しの魔法だけで他の魔法は使えるので問題ありませんよ」

「わかった。じゃあ頼む」

僕はそういい頭の中に『色欲』が化けていた『怠惰』の少女シャルロットを思い浮かべる。エルが僕の頭に手をあて本当にこの子でいいの?と聞いてくるが僕が頷くと目を瞑り魔法を発動させた。

「場所はわかりましたけどこの子に会うのは不可能だと思います。」

「え?どうして?」

僕がエルの発言に少し驚く。

「この子が今いる場所はプルミューの監獄つまりこの子は魔族に捕まっていると考えた方がいいでしょう」

「まじか…そこに乗り込んでシャルロットを助けだせないか?」

「助けることはできてもプルミューの監獄から脱出するのは不可能でしょう。」

「僕のドリフトを使っても?」

「あっ」

エルがその手があったかとでもいいたそうな顔をする。どうやらシャルロットを助け出すのは不可能ではないらしいが1つ気になることがある。

「なんで魔族はシャルロットを殺さないんだ?『怠惰の書』を持っているシャルロットを生かしておいても魔族側からしたら脅威でしかないだろ…」

「それはおそらく『怠惰』の少女が死んで『怠惰の書』が他の人の手に渡るのを恐れているからでしょう。『大罪』の魔道書は持ち主が死ぬともともとあった場所に転移するようにできていますから。」

なるほどせっかく捕まえた『怠惰』を殺してしまうと新たな『怠惰』が現れてしまうから魔族側としても殺せないってことか。

その後僕がみんなにシャルロットのことを話し僕はプルミューの監獄にむかうと言うとみんなもついて行くと言ってくれたのでみんなでプルミューの監獄にむかうことにする。

プルミューの監獄はここから馬車で3日ほどかかるらしい。夜はまた家に戻ってくるとユリちゃんに伝え僕達は家をでる。

今回のメンバーは僕とハルカとエリカとフランとソラミちゃんとフェアリーだ。ユリちゃんとエルは今回お留守番だ。エルに何かあったらすぐ念話で僕に報告するように言い僕達はプルミューの監獄にむかう。

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