現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

違和感

「来たか……」

アイギーナによって連れてこられた場所は特に特徴のない草原だ。そこにはある男がいた

「あひゃぁ、ごめんねぇ、探すのに手間取っちゃって」

「いい、早速だが……移動するぞ」

男がそう言った途端、周囲に魔力が満ちる。魔力に気がついた時、もうすでに僕はその場には居なかった

……
………
…………

「はぁい、ここが今の拠点だよぉ、あひゃひゃ」

今のは……長距離移動の魔法?……母様のカラーズゲートよりも高度な……

転移した場所は薄暗い廃屋、とても人が住めるようには見えない

「地下だ。付いて来い」

ひとまず男の言葉に従い、廃屋の床下の階段を降りて行く

「……なんだこれ………」

とても廃屋の地下とは思えないような空間が広がっていた。華美では無いが、シンプルで機能性が高そうな部屋。しかも複数あるようだ

「すごいっスよねぇ…まさか地下にこんな空間があるなんて俺も思わなかったっス」

「えぇ、まぁ…それに関しては概ね同意ですね。潜伏するにはもってこいって感じです」

やっぱり居たか……僕以外の2人

「シェストとメリルも連れてこられたんだね」

「前のロキとの戦争の時に戦った獣人に連れてこられたっス。信用するのもどうかと思ったんスけど、やっと掴んだチャンスを逃したくなかっんで」

「お姉様が消えた理由と最近の粛清事件についての情報があると……粗暴な男に連れてこられました。嘘だったら殺す気で仕方なく付いて来ました」

ジャンヌについての情報を果たしてここを拠点にしてるリーダーは知ってるのかどうか……まぁ逃走の準備だけはしておこう

「全員居ますね…じゃあ作戦会議しますか!」

部屋に入って来た女性……

「お姉様!」
「ジャンヌさん!」

僕たちが探していた張本人が立っていた

だけど、何か違うような……

「君……本当にジャンヌ……?」

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