現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

旅立ち

「………クロノス」

「久しいのう…忌々しき死神の使徒よ」

口調は厳しいものだが、雰囲気は柔らかく以前感じたような憎悪は無くなっていた

「あの時……私に未来の日記をくれたのは貴方だよね…?」

「そうだ……妾がこの胡散臭い神の願いを聞き入れ、そなたに未来の記憶を与えた。勘違いするでないぞ、妾にメリットがあったが故行動しただけであってそなたのためではない」

いや、そんな謎ツンデレださんでも

「僕たち神様でも時間に干渉することはなかなか難しいから、君たちとの戦いに敗れ死亡した時からクロノスには色々協力して貰ってるんだ」

色々か……

「ありがとうクロノス……貴方が日記を送ってくれなきゃみんなが死んじゃってたかもしれない……本当にありがとう」

「先ほども申しただろう?礼などいらぬ妾自身のためにしたことだ……あと、その口調も要らぬ。妾はそなたの事情を知っておる」

「えっ!?知ってるの!?」

「そこの誠実さのかけらも無いような神がペラペラと喋ってくれたぞ」

何やってるんだよ……極力隠そうとしてるのに

「まぁまぁ落ち着いて……あくまでクロノスには必要だから教えただけだよ。アイザックとアイギーナに教えるか教えないかは君に任せよう」

そこは任せるのかよ……

「まぁ教えてしまっても良いのではないか?こやつらはその様な事に興味を示すような人間ではない、それに妾たちはこれから共に行動するのだ。そなたとて飾らぬ方が楽だろう?」

「…………まぁ、そうだな。こいつらはそんな事気にしないか……」

……
………
…………

しばらくして2人が起きたので、話してみた

「んだよ、そのプチ情報はよ。こちとらクソ女神の洗脳が解けて混乱してんだよ黙ってろ」
「へぇ、そうなんだー興味ないけど…あひゃ」

もうちょっと気にしてくれてもよくない!?確かに君たちは気にしないだろうけど、なんかもっと……こう……驚いてもいいじゃん

「じゃあここにいる全員目的は分かったかな?」

「武王を殺す」
「どうせ殺すなら血抜きしていいよね?」
「早く湯浴みでもしたいのう」
「とりあえず武装国家ヘラクレスに侵入しないとな」

「僕が集めた4人だけど協調性ないなー」

まぁそうだろうな

「そろそろ、ここにいるのも限界かな……最後に話そう。まずアイザック、アイギーナ、クロノスはもう死んじゃってるから特別に生き返らすよ。仕事が上手く行ったらそのまま自由に生きてていい。使命の方は僕から君に神託を下して、追加していくと思うからそのつもりで」

「さすが神様、やっぱ意味わかんねえな」
「ラッキー、生き返れるんだぁ、あっひゃひゃ」
「さっさと妾を蘇らせろ」

最後までこんな感じなんだな……

俺たちは光に包まれ、その場から姿を消した

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