現代知識で異世界無双したかったよ……
死神と死神に恋した男
「これから1週間どうしよう?」
俺がこの大陸に飛ばされてもうすでに1ヶ月以上経つが、長く辛かった日々も終わりだ。
なぜなら、ジャンヌさんと再会できたから!
「そうっスね……とりあえず、乗船用の資金は2人とも持ってるので宿代稼ぎっスね」
騎士団の待機所にはベリアルさんが居たし、外に行ってもクレイさんとかメリルさんが居たから俺とジャンヌさんが正真正銘の2人きりになるのは初めてかもしれない。そう考えると緊張してきた……
「そうだね。じゃあ早速冒険者ギルドに行こう!」
「冒険者ギルドっスか?」
手頃な日雇いの仕事を探すんじゃないのか?
「私、実はAランク冒険者だから」
「Aランク!?」
冒険者はF〜Aまでの基本ランクとS〜SSSの名誉ランクに分かれる。最初はFから始まり、依頼をこなし続けると最大でAランクまで上がる。Sランク以降は特別な討伐戦や戦争での活躍がないとなれないから、実質Aランクが冒険者の最高ランク……
「この大陸に来てからまだ1ヶ月くらいっスよね…?もうAランクなんスか?」
「まぁ驚くよね……私も驚いたよ。ヤマタノオロチっていう化け物の討伐戦にいきなり参加させられて、1人で倒したらAランクになっちゃったんだもん」
ヤマタノオロチ……確か首が8つある蛇で討伐難易度が10段階で9のヤバイやつ……ベリアルさんが一度だけ倒したことがあるって言ってたけど、相当苦戦したらしいのに……1人で倒したのか…
「前から思ってたんスけど、ジャンヌさんも相当規格外っスよね」
このままではまずい……好きな子にいいところを見せようと計画性の高さをアピールしていくつもりだったのに……おれのほうが足手まといになってしまってる
……
………
…………
「港町だから色んな種族の人がいるね」
「この大陸では魔族の人が多かったから人族を見るとちょっと懐かしい感じがあるっス」
フランデリーの冒険者ギルドに着いた。ジャンヌさんが注目されてるような気がする……まぁかなり強い人とはいえ、見た目はまだ幼さが残る少女だからな。冒険者ギルドにいるのが珍しいんだろう
「あれって最近有名な女冒険者か?」
「あぁ、魔大陸で人族ながら高難易度の依頼を次々クリアしてるらしい…」
「俺ヤマタノオロチ討伐戦で見たけど、あのヤマタノオロチの首を全部一撃で吹き飛ばしてたぜ」
うん、普通に注目されてただけだった。俺はあまり冒険者業界に詳しくないけど、やっぱりAランクともなれば有名なんだな
「生殺与奪ジャンヌさんですよね?」
ジャンヌさんが冒険者ギルドの職員に声をかけられる。ていうか二つ名まであるのか……魂の死神……あんまりジャンヌさんには似合わないな
「その呼び名は知りませんけど、ジャンヌは私です」
「実はお願いしたい依頼がありまして……」
……
………
…………
依頼の内容は、街から10kmほど離れた森林に盗賊団が潜伏しているらしくそいつらの逮捕だ。生死は最悪問わないらしいが、逮捕できるのが1番望ましいらしい
「着いたっス……多分あの建物が盗賊団のアジトっスね」
「確認するね。ソナー」
なんの魔法だ?
「あの建物内に26人も居る……多分間違いないね」
「今の魔法って探知っスか?すごく便利っスね」
便利どころの話ではない。もし特異魔法でなかったとしたら、魔法の地位向上待った無しだろう…
「じゃあシェスト君、この建物から誰も逃げられないように覆える?」
「いいっスけど、突入しないんすか?」
ジャンヌさんのことだから何かあるんだろうと思い素直に従う
「大丈夫…捕獲に適した魔法があるから」
ジャンヌさんの体から魔力が溢れ、建物の真下に巨大な模様が現れる
「我は喰らう美味なる魂を」
「その殻を貫き肉を削ぎ骨を断つ」
「最後に残りしは甘美なる器」
「全ては我が手中にて踊る命」
詠唱を終え、建物が白く発光する
「ソウルバインド!」
光が収まると彼女は笑顔で話す
「これで建物内の人はみんな動けなくなってるから、捕獲完了だね!」
あぁ、俺は死神に魅入られていたのかもしれない……
俺がこの大陸に飛ばされてもうすでに1ヶ月以上経つが、長く辛かった日々も終わりだ。
なぜなら、ジャンヌさんと再会できたから!
「そうっスね……とりあえず、乗船用の資金は2人とも持ってるので宿代稼ぎっスね」
騎士団の待機所にはベリアルさんが居たし、外に行ってもクレイさんとかメリルさんが居たから俺とジャンヌさんが正真正銘の2人きりになるのは初めてかもしれない。そう考えると緊張してきた……
「そうだね。じゃあ早速冒険者ギルドに行こう!」
「冒険者ギルドっスか?」
手頃な日雇いの仕事を探すんじゃないのか?
「私、実はAランク冒険者だから」
「Aランク!?」
冒険者はF〜Aまでの基本ランクとS〜SSSの名誉ランクに分かれる。最初はFから始まり、依頼をこなし続けると最大でAランクまで上がる。Sランク以降は特別な討伐戦や戦争での活躍がないとなれないから、実質Aランクが冒険者の最高ランク……
「この大陸に来てからまだ1ヶ月くらいっスよね…?もうAランクなんスか?」
「まぁ驚くよね……私も驚いたよ。ヤマタノオロチっていう化け物の討伐戦にいきなり参加させられて、1人で倒したらAランクになっちゃったんだもん」
ヤマタノオロチ……確か首が8つある蛇で討伐難易度が10段階で9のヤバイやつ……ベリアルさんが一度だけ倒したことがあるって言ってたけど、相当苦戦したらしいのに……1人で倒したのか…
「前から思ってたんスけど、ジャンヌさんも相当規格外っスよね」
このままではまずい……好きな子にいいところを見せようと計画性の高さをアピールしていくつもりだったのに……おれのほうが足手まといになってしまってる
……
………
…………
「港町だから色んな種族の人がいるね」
「この大陸では魔族の人が多かったから人族を見るとちょっと懐かしい感じがあるっス」
フランデリーの冒険者ギルドに着いた。ジャンヌさんが注目されてるような気がする……まぁかなり強い人とはいえ、見た目はまだ幼さが残る少女だからな。冒険者ギルドにいるのが珍しいんだろう
「あれって最近有名な女冒険者か?」
「あぁ、魔大陸で人族ながら高難易度の依頼を次々クリアしてるらしい…」
「俺ヤマタノオロチ討伐戦で見たけど、あのヤマタノオロチの首を全部一撃で吹き飛ばしてたぜ」
うん、普通に注目されてただけだった。俺はあまり冒険者業界に詳しくないけど、やっぱりAランクともなれば有名なんだな
「生殺与奪ジャンヌさんですよね?」
ジャンヌさんが冒険者ギルドの職員に声をかけられる。ていうか二つ名まであるのか……魂の死神……あんまりジャンヌさんには似合わないな
「その呼び名は知りませんけど、ジャンヌは私です」
「実はお願いしたい依頼がありまして……」
……
………
…………
依頼の内容は、街から10kmほど離れた森林に盗賊団が潜伏しているらしくそいつらの逮捕だ。生死は最悪問わないらしいが、逮捕できるのが1番望ましいらしい
「着いたっス……多分あの建物が盗賊団のアジトっスね」
「確認するね。ソナー」
なんの魔法だ?
「あの建物内に26人も居る……多分間違いないね」
「今の魔法って探知っスか?すごく便利っスね」
便利どころの話ではない。もし特異魔法でなかったとしたら、魔法の地位向上待った無しだろう…
「じゃあシェスト君、この建物から誰も逃げられないように覆える?」
「いいっスけど、突入しないんすか?」
ジャンヌさんのことだから何かあるんだろうと思い素直に従う
「大丈夫…捕獲に適した魔法があるから」
ジャンヌさんの体から魔力が溢れ、建物の真下に巨大な模様が現れる
「我は喰らう美味なる魂を」
「その殻を貫き肉を削ぎ骨を断つ」
「最後に残りしは甘美なる器」
「全ては我が手中にて踊る命」
詠唱を終え、建物が白く発光する
「ソウルバインド!」
光が収まると彼女は笑顔で話す
「これで建物内の人はみんな動けなくなってるから、捕獲完了だね!」
あぁ、俺は死神に魅入られていたのかもしれない……
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