現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

アルラウネの問い。ジャンヌの回答

「お姉様!誰ですか!この筋肉質な変態は!?」

「おいおい、まだ何もしてないのに変態扱いとは俺ちゃん傷ついちゃうぜ」

めんどくさいことになったな……

……
………
…………

「精霊アルラウネ?」

「そうそう、俺は高貴なる精霊様だよ。召喚者であるジャンヌちゃんの友達だからよろしく!」

「お姉様がご友人と認めているようですから、今は何も言いませんが私は貴方を信用してませんからね」

「うーん、俺としてはあんたとも仲良くなりたいんだけどな?まぁそれはおいおいでいいや」

……
………
…………

アルラウネが俺の修行が見たいと言って、訓練場の壁に寄りかかって俺とアスカの方を見てる。

そして、そうしてるアルラウネを睨むように見てるメリル……

「ジャンヌちゃんさ、なんでそんなに頑張るんだ?」

「なんでって?」

何が言いたいんだ?

「正直に言わせてもらうとさ、ジャンヌちゃんは人間のレベルで言えばかなり強い部類だ。でもジャンヌちゃんは強さに貪欲には見えない」

「どういう意味?」

こいつは何を言ってる?

「この世で1番強くなりたいわけじゃない。殺したいほど恨むやつもいない。なのに、なんでそんなに強くなりたい?」

こいつ、転生者狩りのことに感づいてるのか?

「おい、精霊さんよ。友達だかなんだか知らねぇけどさ。そんなの聞いてどうするんだ?」

「アスカだっけ?アスカ君よ。俺は精霊だ、多分だけどアスカ君より強い。目的さえ分かれば俺も協力して敵を倒そうって言いたいんだよ俺は」

「お前…やつのことを知ってるのか?」

「?そいつが誰だか知らないけど、ジャンヌちゃんみたいな可愛い普通の女の子がここまで強くなるんだ。相当な敵がいるんだろ?しかもそいつは躊躇なく命を取りに来るやつだろ?」

「お姉様?どういうことですか……?」

これは…どうするべきだ……

……
………
…………

俺とアスカが転生者であることだけを隠し、その他のことはすべて話した。

「お姉様!なぜ私に言ってくれなかったんですか!?」

「ごめん……」

「なるほどねぇ、突飛したステータスを狙う狩人か……」

「いつ来るかも分からない。だったら来るまでに強くなるしかねぇだろ。ジャンヌが修行してんのはそういうことだよ」

「あっはっは!ならばいいさ、俺がジャンヌちゃんを守ってやろう!相手が人間なら負ける気がしないからな!」

おい!フラグを立てるな!


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