僕と彼女たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。

きりんのつばさ

野郎2人編 カメラを探せ

前回のあらすじ
僕は悪友京介が学校側から頼まれた盗撮犯の逮捕
を一緒にやる事になった。その盗撮犯が撮った写真の
中にはなんと妹の伊代の写真もある噂。それは許せない
という事でやる気を出したボクだった。

「で京介、その犯人はどこに出没しているんだい?」
「大体、グラウンド近くの更衣室だな」
「今日くるかな」
「大丈夫今日来る。ただいつ来るかは分からん」
「おいおい、それじゃ僕らはどこで見張るんだい?」
「大丈夫。俺らはまず女子更衣室に入って、何かあるか
探すだけさ。無論学校側にも許可は取ったぜい」
「女子更衣室入るのかよ・・気が滅入るな」
「まぁささっと片付けようぜ」
と僕らは女子更衣室に向かうのだった。

そして女子更衣室の前に着いた。ドアには修復工事中
立ち入り禁止との張り紙が貼ってあった。
「だろ?」
「いや、だろって言われても・・」
と京介は職員室で借りてきただろう(そうであると
信じたい)鍵を取り出し、ドアを開けた。
「じゃあ探すか。一個一個見ていくか?」
「それが1番無難だな。俺の予測だと中々見えない場所
にありそうだな。俺もそうするし‼️」
「せんせ〜〜ここに盗撮犯がいます〜」
「止めろ⁉️俺はまだやってない」
「まだ、か」
「し、しまった⁉️つい口が滑った‼️」
「その追求は後にして、まずは本ボシをあげよう」
「さすが親友かっこい〜‼️」
「無駄口たたくな」
と僕らは1つ1つロッカーを開けていき、中身を
調べていったが、中々証拠は見つからなかった。

「中々無いな」
「次は天井でも調べるか」
「そうだな。試しに空調機の中でも覗くか?」
「おいおい、優希〜さすがにそこにはあかな・・
いや、待て空調機のカバー1箇所、ネジが緩い」
「適当に言ったんだけどね」
「とりあえず外すか」
・・と京介はどこからかドライバーを出し、カバーを
慣れた手つきで外した。
「ほい、外したぞ。優希、空調機のスイッチ切って
くれ」
とロッカーを開けたままにして、開けた部分を足場に
して登っていった。
「はいよ」
と中を覗き、一言。
「優希・・お前凄いな。本当にあった」

優希、京介は謎のカメラを手に入れた。

「中身は・・まだ撮れて無いようだな」
「本当だ。バッテリーは100%だ」
「今日はひと足遅かったか」
「これだと僕らが来る前に仕掛け終わった感じ
だよね。これからどうするのさ」
「このカメラを使って仕掛けようか」
「何する気だい・・」


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