僕と彼女たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。

きりんのつばさ

筧伊代編 再会

「お兄様・・・」
私は先ほどまでいた場所を遠くから見ていた。
実家から離れたこの学校を受験した理由は
お兄様が転入するという話を聞いたからだ。
学力的には足りていたので、勉強自体は
苦労しなかった。
ただお兄様が近くにいないのが一番辛かった。
今日も早めに来て、お兄様が来るのを待っていた。
久しぶりにお兄様に合うのが楽しみだった。

でも今日を見たお兄様は変わっていた。
あの優しい目は既に無かった。
今すぐにでも消えてしまいそうだった。

一年前
とある事件が起きた。
その事件はお兄様と周りの人達の関係を
変えてしまった。
家族を始め、周りの人達はお兄様を徹底的に
非難した。それによってお兄様は
通っていた学校を退学した。

退学してから、私はお兄様を探した。
そして鷹優学院に転入するという話を聞いた。
私が幼い頃にもらった恩を返すのは
今しかないと思った。

「やっと見つけました」
「私はお兄様の為にいます」
私は幼い頃、お兄様に命を救われた。
あの日以降私の人生はお兄様の為に生きると決めた。お兄様がどうなっても私は最後まで
お兄様の味方でいる。
「お兄様、私は何があっても味方にいます」
・・・例えこの思いが世間では
間違っていようとも私は思い続ける。
「お兄様、好きです」

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