えっ!?俺運命変えちゃった?~十三番目の円卓の騎士~
馬車に揺られて行きましょ
カルラン合格発表前日 円卓の間
「マニラ公国をエルテーミス帝国が占領してから一週間が経ったが帝国から何か声明はあったかランスロット卿?」
「はい、帝国からは正式に各国へマニラ公国を属国にすると通達がありました。さらに密偵から帝国軍の上層部でなにやらうごきがあった模様とのことです」
「それは不気味ですね」
「その通りですねガウェイン卿、こうなったら早めるしかなさそうですね。ベディヴィエール卿明日カルランの発表日だな」
「はいそうでございます陛下」
「ではカルラン合格者のガハラ砦への遠征プログラムを明日決行しろ」
「仰せのままに陛下」
こうして本来ガハラ砦への遠征プログラムは一ヶ月後を予定していたのだが帝国の動きにより計画が前倒しへと変更する次第となった。
カルラン合格発表日
受付が行われた広場前には既に多くの人で溢れかえっていた。
そしてその人達は目に涙を浮かべている者やそれとは逆に結果を見て歓喜しているのであろう人も居た。
今し方広場に来た俺とメルトはその人混みをかき分け掲示板の前までたどり着くことが出来た。
「あっ俺の名前あったぜ」
「本当っよかったねえっっと私の名前はっと・・・」
どうやら見つからないようなので一緒に探していると
「あれじゃねぇか?」
「あったぁーあったよージー君」
「では合格者は先日試験が行われた闘技場に正午までにお越しください」
「そしたら行こうかメルト」
「えぇ」
 良かった受かって・・・あっでもミハール達はどうなったんだろうか?と心配をしていたのだがその心配も闘技場に着いたことで晴れた。
「メル~」
「ニコンここにいるって事は受かったんだね」
ニコンと共に向こう側からミハール達が現れた。
ニコンはメルトと出くわすなりメルトにハグし、その喜びを噛みしているようだった。
「それはこっちの台詞よあんた達来るの遅すぎなのよ」
「ごめんごめん、で皆無事合格したみたいね」
心配そうにしていたシャーリンに対しメルトは辺りを確認している素振りを見せどこか落ち着きが足りていないようであった。。
「君は落ちたと思っていたんだけどね」
 
皮肉をたっぷり含んだ言い回しでその男は俺達の間に割って入るように現れた。
「あらっシルバこそ居たの?見当たらないから不合格だったのかと思ったわ」
「私が落ちた?そんな戯言を言うのはどこのバカ者かなあっ君か」
「何ですって!!!頭っきた」
 
一触即発の二人を周りの学友達が抑えにかかった。
やれやれこの二人、仲が良いのか悪いのやら・・・・・
「まぁまぁ落ち着けよ二人とも、喧嘩するほど仲が良いってことわざもあることだしよ」
「おいジークそれは心外だぞ」
「そうよジー君酷いよそんなこと言うなんて」
説得するはずか可笑しいなことに二人の怒りの矛先がなぜか俺に向いたその時、
「静粛にーーー」
闘技場内に響き渡ったその声の方向を見ると闘技場のバトルフィールドより少し高い位置にある壇上のところにベディヴィエール卿が立っていた。
そしてその傍らにはもう一人おり日光の当たり具合が問題なのか顔は良く見えなかったがその佇まいには強者の風格を感じられた。
誰だろうかとふと思ったが徐々に隣に立っている者の顔が見えてきた。
「やっとここまで辿り着いたよアル」
壇上に立っているのは紛れもないこの国の王アーサー=ペンドラゴンである。
「ここに集まったのは他でもないカルランで選ばれた者達だ良く頑張った。だが円卓の騎士団に入る資格を得たといっても君たちはまだ半人前の未熟者に過ぎないその為君たちには訓練を受けてもらう支度を整え明朝北門まで来るように来なかった者はその場で円卓の騎士団の資格を剥奪とする」
「君たちに円卓の加護があらんことを」
 
アーサー王はそう言い残し立ち去った。
翌日 馬車道
「かれこれ十時間近く経つんじゃない?座りっぱなしでお尻が痛いわそれに一つの馬車に詰め込みすぎ」
シャーリンが文句を垂れるのも無理が無いなにしろ一つの馬車に八人が乗り込んでいるのだからキツいったらありゃしない
「仕方ないだろうな目的地のガハラ砦までは二、三日はかかるからまだまだこんなもんで弱音を吐いていたら先が思いやられるな」
「それもそうだな流石王族の言うことは違うぜ」
「一言余計だぞジーク」
「そうだよリンリン、ところでアストラル君はガハラ砦に行ったことがあるの?」
「いや、俺はユタ村から王都に向かう途中で砦町のニシャラに寄った位かな」
砦町とは騎士団が常駐している砦が町の中に存在し外壁で覆われているため治安も良い町のことを指しニシャラは隣国タグラカイとの貿易により砦町としては一、二を争う程栄えている町としても知られている。そんなニシャラの付近にある砦がガハラ砦であり王都から見れば強国エルテーミス帝国との国境に位置しているコキトア城塞の一つ手前の砦なのである。
「王族と言えばさぁ、昨日俺アーサー王を初めて見たよ」
「嘘だよねマルチネス君?」
「本当だよサイカ。珠にある王都での演説の時も親父の仕事の手伝いに明け暮れていたから立ち振舞い初めて見たけどとかアーサー王凄かったぜ」
「それだけじゃあアーサー王のことを全く分かっていません!」
「はぁーまた始まるよ」
「始まるって何が?」
何が始まるのか俺は分からないでいたのだが他の誰もが知ったような顔をしていてミハールに限ってはしまったという顔をしていた。
「サイカのアーサー王蘊蓄の時間」
「マニラ公国をエルテーミス帝国が占領してから一週間が経ったが帝国から何か声明はあったかランスロット卿?」
「はい、帝国からは正式に各国へマニラ公国を属国にすると通達がありました。さらに密偵から帝国軍の上層部でなにやらうごきがあった模様とのことです」
「それは不気味ですね」
「その通りですねガウェイン卿、こうなったら早めるしかなさそうですね。ベディヴィエール卿明日カルランの発表日だな」
「はいそうでございます陛下」
「ではカルラン合格者のガハラ砦への遠征プログラムを明日決行しろ」
「仰せのままに陛下」
こうして本来ガハラ砦への遠征プログラムは一ヶ月後を予定していたのだが帝国の動きにより計画が前倒しへと変更する次第となった。
カルラン合格発表日
受付が行われた広場前には既に多くの人で溢れかえっていた。
そしてその人達は目に涙を浮かべている者やそれとは逆に結果を見て歓喜しているのであろう人も居た。
今し方広場に来た俺とメルトはその人混みをかき分け掲示板の前までたどり着くことが出来た。
「あっ俺の名前あったぜ」
「本当っよかったねえっっと私の名前はっと・・・」
どうやら見つからないようなので一緒に探していると
「あれじゃねぇか?」
「あったぁーあったよージー君」
「では合格者は先日試験が行われた闘技場に正午までにお越しください」
「そしたら行こうかメルト」
「えぇ」
 良かった受かって・・・あっでもミハール達はどうなったんだろうか?と心配をしていたのだがその心配も闘技場に着いたことで晴れた。
「メル~」
「ニコンここにいるって事は受かったんだね」
ニコンと共に向こう側からミハール達が現れた。
ニコンはメルトと出くわすなりメルトにハグし、その喜びを噛みしているようだった。
「それはこっちの台詞よあんた達来るの遅すぎなのよ」
「ごめんごめん、で皆無事合格したみたいね」
心配そうにしていたシャーリンに対しメルトは辺りを確認している素振りを見せどこか落ち着きが足りていないようであった。。
「君は落ちたと思っていたんだけどね」
 
皮肉をたっぷり含んだ言い回しでその男は俺達の間に割って入るように現れた。
「あらっシルバこそ居たの?見当たらないから不合格だったのかと思ったわ」
「私が落ちた?そんな戯言を言うのはどこのバカ者かなあっ君か」
「何ですって!!!頭っきた」
 
一触即発の二人を周りの学友達が抑えにかかった。
やれやれこの二人、仲が良いのか悪いのやら・・・・・
「まぁまぁ落ち着けよ二人とも、喧嘩するほど仲が良いってことわざもあることだしよ」
「おいジークそれは心外だぞ」
「そうよジー君酷いよそんなこと言うなんて」
説得するはずか可笑しいなことに二人の怒りの矛先がなぜか俺に向いたその時、
「静粛にーーー」
闘技場内に響き渡ったその声の方向を見ると闘技場のバトルフィールドより少し高い位置にある壇上のところにベディヴィエール卿が立っていた。
そしてその傍らにはもう一人おり日光の当たり具合が問題なのか顔は良く見えなかったがその佇まいには強者の風格を感じられた。
誰だろうかとふと思ったが徐々に隣に立っている者の顔が見えてきた。
「やっとここまで辿り着いたよアル」
壇上に立っているのは紛れもないこの国の王アーサー=ペンドラゴンである。
「ここに集まったのは他でもないカルランで選ばれた者達だ良く頑張った。だが円卓の騎士団に入る資格を得たといっても君たちはまだ半人前の未熟者に過ぎないその為君たちには訓練を受けてもらう支度を整え明朝北門まで来るように来なかった者はその場で円卓の騎士団の資格を剥奪とする」
「君たちに円卓の加護があらんことを」
 
アーサー王はそう言い残し立ち去った。
翌日 馬車道
「かれこれ十時間近く経つんじゃない?座りっぱなしでお尻が痛いわそれに一つの馬車に詰め込みすぎ」
シャーリンが文句を垂れるのも無理が無いなにしろ一つの馬車に八人が乗り込んでいるのだからキツいったらありゃしない
「仕方ないだろうな目的地のガハラ砦までは二、三日はかかるからまだまだこんなもんで弱音を吐いていたら先が思いやられるな」
「それもそうだな流石王族の言うことは違うぜ」
「一言余計だぞジーク」
「そうだよリンリン、ところでアストラル君はガハラ砦に行ったことがあるの?」
「いや、俺はユタ村から王都に向かう途中で砦町のニシャラに寄った位かな」
砦町とは騎士団が常駐している砦が町の中に存在し外壁で覆われているため治安も良い町のことを指しニシャラは隣国タグラカイとの貿易により砦町としては一、二を争う程栄えている町としても知られている。そんなニシャラの付近にある砦がガハラ砦であり王都から見れば強国エルテーミス帝国との国境に位置しているコキトア城塞の一つ手前の砦なのである。
「王族と言えばさぁ、昨日俺アーサー王を初めて見たよ」
「嘘だよねマルチネス君?」
「本当だよサイカ。珠にある王都での演説の時も親父の仕事の手伝いに明け暮れていたから立ち振舞い初めて見たけどとかアーサー王凄かったぜ」
「それだけじゃあアーサー王のことを全く分かっていません!」
「はぁーまた始まるよ」
「始まるって何が?」
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