クラス転移はts付きで
三十六話~イケメン程周りを振り回す物はない~
「な、なにを考えているんですかルイス様! ま、まさか、サキュバスの様な魅了を使われたの!?」
「そうだよ! 人の嫁に手を出そうとするなんて、下衆にもほどがあるし、そもそも私がライムを渡すとでも思ってるの!」
敵の敵は味方とは言うが、こんなに意見が揃うとはボク自身驚きだよ。ルイスの追っかけの人たちはルイスに向かって「ルイス様、貴方様は公爵家の子息なのですよ? もう少し自覚を持ってくださいな、それに、あの方には彼氏もいますし、あの方自身そういう関係になるのは嫌だと思ってそうですよ?」と言う風に説得し、カシモトは「人の彼女にお前は手を出すのか? もしそんなことをしたらどうなるかはしっかりと理解してるよなぁ」と言う風にルイスの事を威圧していた。
「ライムと言う名前なのか、美しい、まるで君のためにあるような美しい名前だ」
しかしルイスはそんなことは物ともせず、ボクに向かって気障な台詞をはいた。この世界では普通の告白はこう言う感じなんだろうけど、地球で平成の世を生きてきた、ボクにとっては鳥肌がたつほど気持ち悪いと言うか、気色悪いと言うか、こっちまで恥ずかしくなると言うか、まあ、そういう感じだった。
「もし君が良いのなら、君の甲に口をつけても良いかな?」
「嫌だよ!? ボクにはカシモトって言う人が居るんだよ! そもそも、君のような気障なやつとは付き合いたくはないよ!」
ボクが嫌がると、ルイスは黙り混んでしまった。周りの人は暴走が止まったと喜んでいたが、ボク自身、罪悪感がすごい。ボクがもう少し優しく言ってあげればよかった、と後悔しているとルイスが急に顔をあげた。
「分かりました。しかし! 何時か、貴方を振り向かせて差し上げましょう!」
「いや、あの、だから、ボクにはカシモトって言う人が、って行っちゃったよ」
どうやら後悔したのは間違いらしく、ルイスは滅茶苦茶ポジティブな思考回路を持っていたらしい。
そして、ルイスは最後までボクの話を聞かずに去っていった。その場に残された、ボクやカシモト、それにルイスのファン達は呆然としていた。
「えっと、その、ライムは私の彼女だから、その、説得してもらえると嬉しいなぁ? って思ったんだけど、よろしくできないかなぁ?」
「え、ええ、分かったわ、貴方達に協力すると言うのは不快ですが、ルイス様がそちらの方に惚れてしまっている状況はこちらにとっても悪いですしね」
その時の雰囲気で呉越同舟的な感じになっているのかもしれないけど、ボクとしても、あの気障な奴と付き合うとか鳥肌がたつし、そもそもボクは元々男なんだよ? 想像しただけで吐き気がするよ。
「じゃあ、そういうことd――ッ!」
ボク達が話を終わらせようとすると、何処からか、殺気と言うか怒気と言うか、それとも嫉妬と言うべきなのか? 少し粘着質な形容しがたい様な目線を感じた。
「貴様等ァ、私の前でイチャイチャするなァ! これ以上そんな行為をするのなら、私と決闘して負けたら別れてもらうぞ!」
どうやら先程の目線は、嫉妬の目線だったらしい。周りの生徒達は小声で、「またかよ」と言う言葉をはっしていた。
「ハーメルン先生、貴女には関係ありません、今はこの方と話しているのですよ? この学園内では爵位など関係ありませんが、貴女はそれ以前に人としてどうかと思いますよ?」
ルイスの追っかけにハーメルンと呼ばれた先生は、地球で言うアラサー? って言う様な人で、色恋には恨みか憎しみかがある見たいで、ボクがルイスに求婚? されたことにイラついたらしい。こう言うのを行遅れって言うんだっけ?
「おい! どうせ貴様等も私が行遅れだと思ってるんだろォ! この小娘がァ!」
どうやら元からボクに文句を言いに来たらしく、追っかけ達の言葉を聞かずにボクの方へとどんどんと向かってきた。そんな中、みんなが思っていたであろう事をカシモトが口に出してしまった。
「黙れよ年増が。お前のような奴に私とライムの関係に口出しされる謂れはないんだよ」
「なッ! 貴様ァ! 私が誰と分かっての言葉だろうなァ!」
カシモトが小さく呟いた言葉が、ハーメルン先生の耳に入ったらしく、漫画だったら煙が出ていそうな位激怒していた。うん、そんなことを言われたら誰でも怒るよ。
「では貴女は侯爵以上の爵位を持っているんですか? そもそも、そこの人が言っている通りだとしたら、ここでは権力に笠を着てはいけないのでは?」
「はッ! そんなもん知らないわよ! こんな国、もう少しで帝国に淘汰されるのだから今の内に横暴なことをしておいた方が得でしょうに? まあ、良いでしょう。予定は前倒しになりますが、ハイドリヒが失敗してしまったので、作戦を開始しましょうか」
カシモトが正論をハーメルン先生にぶつけると、またまた、意味不明にヒステリックに叫び始めた。そして、叫び終わると、今度も作戦とか意味不明なことを言い出した。
そしてボク達が「何言っているんだこいつは?」と言う風に思っていると、何処からか魔法が飛んできた。
「そうだよ! 人の嫁に手を出そうとするなんて、下衆にもほどがあるし、そもそも私がライムを渡すとでも思ってるの!」
敵の敵は味方とは言うが、こんなに意見が揃うとはボク自身驚きだよ。ルイスの追っかけの人たちはルイスに向かって「ルイス様、貴方様は公爵家の子息なのですよ? もう少し自覚を持ってくださいな、それに、あの方には彼氏もいますし、あの方自身そういう関係になるのは嫌だと思ってそうですよ?」と言う風に説得し、カシモトは「人の彼女にお前は手を出すのか? もしそんなことをしたらどうなるかはしっかりと理解してるよなぁ」と言う風にルイスの事を威圧していた。
「ライムと言う名前なのか、美しい、まるで君のためにあるような美しい名前だ」
しかしルイスはそんなことは物ともせず、ボクに向かって気障な台詞をはいた。この世界では普通の告白はこう言う感じなんだろうけど、地球で平成の世を生きてきた、ボクにとっては鳥肌がたつほど気持ち悪いと言うか、気色悪いと言うか、こっちまで恥ずかしくなると言うか、まあ、そういう感じだった。
「もし君が良いのなら、君の甲に口をつけても良いかな?」
「嫌だよ!? ボクにはカシモトって言う人が居るんだよ! そもそも、君のような気障なやつとは付き合いたくはないよ!」
ボクが嫌がると、ルイスは黙り混んでしまった。周りの人は暴走が止まったと喜んでいたが、ボク自身、罪悪感がすごい。ボクがもう少し優しく言ってあげればよかった、と後悔しているとルイスが急に顔をあげた。
「分かりました。しかし! 何時か、貴方を振り向かせて差し上げましょう!」
「いや、あの、だから、ボクにはカシモトって言う人が、って行っちゃったよ」
どうやら後悔したのは間違いらしく、ルイスは滅茶苦茶ポジティブな思考回路を持っていたらしい。
そして、ルイスは最後までボクの話を聞かずに去っていった。その場に残された、ボクやカシモト、それにルイスのファン達は呆然としていた。
「えっと、その、ライムは私の彼女だから、その、説得してもらえると嬉しいなぁ? って思ったんだけど、よろしくできないかなぁ?」
「え、ええ、分かったわ、貴方達に協力すると言うのは不快ですが、ルイス様がそちらの方に惚れてしまっている状況はこちらにとっても悪いですしね」
その時の雰囲気で呉越同舟的な感じになっているのかもしれないけど、ボクとしても、あの気障な奴と付き合うとか鳥肌がたつし、そもそもボクは元々男なんだよ? 想像しただけで吐き気がするよ。
「じゃあ、そういうことd――ッ!」
ボク達が話を終わらせようとすると、何処からか、殺気と言うか怒気と言うか、それとも嫉妬と言うべきなのか? 少し粘着質な形容しがたい様な目線を感じた。
「貴様等ァ、私の前でイチャイチャするなァ! これ以上そんな行為をするのなら、私と決闘して負けたら別れてもらうぞ!」
どうやら先程の目線は、嫉妬の目線だったらしい。周りの生徒達は小声で、「またかよ」と言う言葉をはっしていた。
「ハーメルン先生、貴女には関係ありません、今はこの方と話しているのですよ? この学園内では爵位など関係ありませんが、貴女はそれ以前に人としてどうかと思いますよ?」
ルイスの追っかけにハーメルンと呼ばれた先生は、地球で言うアラサー? って言う様な人で、色恋には恨みか憎しみかがある見たいで、ボクがルイスに求婚? されたことにイラついたらしい。こう言うのを行遅れって言うんだっけ?
「おい! どうせ貴様等も私が行遅れだと思ってるんだろォ! この小娘がァ!」
どうやら元からボクに文句を言いに来たらしく、追っかけ達の言葉を聞かずにボクの方へとどんどんと向かってきた。そんな中、みんなが思っていたであろう事をカシモトが口に出してしまった。
「黙れよ年増が。お前のような奴に私とライムの関係に口出しされる謂れはないんだよ」
「なッ! 貴様ァ! 私が誰と分かっての言葉だろうなァ!」
カシモトが小さく呟いた言葉が、ハーメルン先生の耳に入ったらしく、漫画だったら煙が出ていそうな位激怒していた。うん、そんなことを言われたら誰でも怒るよ。
「では貴女は侯爵以上の爵位を持っているんですか? そもそも、そこの人が言っている通りだとしたら、ここでは権力に笠を着てはいけないのでは?」
「はッ! そんなもん知らないわよ! こんな国、もう少しで帝国に淘汰されるのだから今の内に横暴なことをしておいた方が得でしょうに? まあ、良いでしょう。予定は前倒しになりますが、ハイドリヒが失敗してしまったので、作戦を開始しましょうか」
カシモトが正論をハーメルン先生にぶつけると、またまた、意味不明にヒステリックに叫び始めた。そして、叫び終わると、今度も作戦とか意味不明なことを言い出した。
そしてボク達が「何言っているんだこいつは?」と言う風に思っていると、何処からか魔法が飛んできた。
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