努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

沖 那紗加

七十一話 悪龍はチートだった

悪龍のステータスがスキルで隠されていると知りすぐさま行動を始める。何をするのかといえば鑑定スキルのレベルを上げるのだ。

まず一番初めにやることはステータス結合だ。これは、ステータスを一纏めにするというものである。因みに、見たくはなかったのだが、今の俺のステータスはこんなのだ。

山田 涼太

Lv.4400

HP 5e+10
MP 5e+10
STR 5e+10
DEF 5e+10
AGI 5e+10

5e+10と言うのは数字に直すと500億だ。
もう既に頭がおかしいのに、更にこれを一纏めにする。

『ステータス結合』

呟いた瞬間に体に変化が起きた。
体がすごく軽くなったのだ。足になんの負担もない。浮いているみたいな感覚になった。
たぶん2千億分STRが上がったからだろう。
因みに変化後のステータスがこれだ。

山田 涼太

Lv.4400

HP、MP、STR、DEF、AGI  2.5e+11

ステータスの表示がスッキリしたなー。
ステータス量については触れないでおこう。
というより触れたくない。

そう言えば、細すぎるステータス(1千万以下)は表示されないみたいだ。だがしっかりと残っているそうだ。これはステータス詳細スキルのおかげで知ることが出来た。

さて、ここまではまだ準備だ。次にやることは鑑定スキルをひたすらレベル上げだ。
もちろん、悪龍の攻撃を避けながらだ。
さっきからのんびり話しているから悪龍には攻撃されてないように見えるかもしれないが、ずっと攻撃されている。だが攻撃スピードが遅すぎるので、こういうことを考えていてもダメージは受けないのだ。

まあ、そんなどうでもいいこと(よくない)は置いておいて、鑑定スキルのレベルを上げよう。

『ステータス変換』

これは、ステータス100消費(回復しない)に対して、スキルポイントを一貰えると言うものだ。俺はステータスに表示されていない分を全てスキルポイントに変えて全て鑑定スキルへ割り振った。

結果、鑑定スキルはLv.20万になった。
やっぱり頭おかしいな。
神殺しの特権が異常すぎる。

まあ、考えたら負けだと思うので気にしないでおこう。さて、鑑定スキルのレベルを上げたことだし悪龍のステータスを看破してやろう。

『鑑定』

呟いた直後、ステータス画面が出てきた。
それを見て俺は喜びの声をあげた。
だが、悪龍にとっては意味がわからない自体が起こっており、ピタリと固まった。
そして俺は悪龍が止まっている間にステータスを見る。

悪龍(東)

Lv.12500

HP 9500000
MP 7200000
STR 18500000
DEF 12000000
AGI 8200000

流石悪龍と言うべきか、全てのステータスが今まで見てきた敵の中で桁外れに高い。
レベルに関しては俺よりも高い。
まあ、昔から生きているのだからおかしくはないが。さて、このステータスを見てどう思うだろうか?俺はまずこう思った。

こんなやつよく封印できたな

と。このステータスを見たらまず倒すなんて不可能だろう。ステータスが異常だ。
だから、人間側は倒せないから封印したと聞いた。それでも、よく封印できたなと思う。

人間やれば出来るんだな、と俺が感心していると、やっと悪龍が口を開いた。

「お、おい、貴様、何故俺のステータスを見れた。俺のスキルで見れないはずだ!」

あ、そう言えば悪龍のスキル見てなかったな。まあ、いいか。興味無いし。

「そのスキルの効果言ってみろ」

「貴様なんぞになぜ言わなければならない!」

あー、面倒くさい。鑑定されてるんだから言ったっていいだろうに。

「俺は鑑定スキルでお前のステータスを看破している。言ったって一緒だ」

「じゃあ、貴様自身で確認すればどうだ」

ご最もです。仕方ない、確認するか。
確認してみると、悪龍はスキルを何個か持っていた。よくあるドラゴンブレスとかである。その中に多分これだろうというものがあった。

ドラゴンハイド Lv.2000
このスキルのレベルの10倍以下のレベルのスキルによる鑑定はすべて無効化される。

あ、これであってるな。というかコイツチート過ぎだろ。スキルレベルが2万以上の鑑定を持っているやつとか俺以外にいない。
見せる気ないなこいつ。というか、Lv.2000ということはこいつ神殺しの特権持ってるな。まあ、悪龍と言うぐらいだから神ぐらい殺してそうだよな。

ま、俺には関係ないがな。俺の鑑定スキル20万レベルだし。

「残念ながらお前のスキルじゃ俺の鑑定スキルは防げないぞ」

「そ、そんな訳があるか!」

「実際に起こっているだろ?」

俺の言葉にムカついたのか、悪龍がいきなり突撃してくる。なので、俺も悪龍に向かって突撃する。


こうして俺と悪龍の戦いが再開したのだった───。

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