努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

沖 那紗加

三十四話 トラブルメーカーとはおさらばだった

何がすごいかと聞かれたので、正直に答える。

「街が完全復活してるからすげぇなと思ってな」

「そ、そうですか?」

「ああ、凄すぎる」

本当に心から思っている。ロイエ達は完璧パーティーだな。強く、優しく、効率がいい。まあ地球基準で考えているからそう見えるのかもしれない。それでも、凄いものは凄いのだ。

「ありがとうございます」

褒めちぎると、ロイエが少し照れながらそう言った。それはともかく、ロイエ達と再開できたので、早速スイレイ王国へ帰ろう。一刻と早く、レイアを...。

「今から帰るから、ロイエ達は帰る準備をしてくれ」

「はい、分かりました」

教会の中へと向かっていくロイエ達。すぐに戻ってくるだろうし、此処で待っておくか。


数分後、みんなが戻ってきた。この街に来た時は荷物はほとんど無かったはずだが、今手には色々と持っている。

「それ、どうしたんだ?」

ロイエ達が手に持っているものを指しながら問う。

「これは、街の修復を助けてくれたお礼だそうです」

魔物に襲われたばかりなのに、ものを渡す余裕があるとは。結構裕福な街なのか?と考えていると、俺の考えを察したのかロイエが説明を始めた。

「この街で教会は結構重要な役目をしていてですね、資材の保管庫としての役目もあるらしいんです。だから私達にものを渡す余裕があったんじゃないでしょうか?」

「なるほど」

この街の中心となるのが教会なわけか。
さ、話もいい感じに終わったしスイレイ王国目指して馬を走らせるか。こうしてロイエ達の回収を済ませたのだった。



1日と少しして、やっとスイレイ王国へと戻ってきた。道中、特に何も起こらず平和な帰り道だった。よく言うと平和なのだが、悪く言うと暇だ。
だが、今はそんなことどうでもいい。スイレイ王国へと戻ってきたことで、アレを返せるのだ。勿論アレとはレイアの事である。

「レイア、これでお別れだな」

出来るだけ声に喜びを混じらせないように努力する。

「そうですね。色々とありがとうございました。とても楽しかったです」

俺は楽しくなかったがな!と言いたいのを堪えながら、はい楽しかったですと嘘をつく。

「それでは、さようなら」

レイアは手を振りながら、城の方へと護衛をつけながら歩いていった。よしっ!やっと開放された!さて、次はロイエ達だな。

「ロイエ達も元気でな」

「はい、色々とありがとうございました!」

「じゃあな」

ロイエ達も手を振りながらどこかへと向かっていった。


こうして、レイアやロイエ達と別れのだった───。

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