努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

沖 那紗加

三十三話 俺は早くレイアを返却したいのだった

ヒュドラの討伐を終えたので馬車に乗ろうとしたところ、レイアが走って俺達の方へ向かってきた。

「お疲れ様です」

エリスが1人で俺の方へ来たからレイアの存在をすっかり忘れていた。王女様を一人にするなんて王女様主義のエリスにしては珍しいな。まあ、それはさておき早く帰りたい。

「帰るぞ。早く帰りたいんだ」

レイアを返却するためにという理由は伏せておこう。

「御者頼んだぞ、エリス」

そう言って俺は馬車に乗る。こうして俺達はスイレイ王国に向かったのだった。



二時間程馬車を走らて、ロイエたちのいる街へと戻ってきた。

「着いたよー」

と御者台から声が聞こえてきた直後、馬車が止まった。俺は完全に止まったことを確認してから、外へ出た。

「え...?」

そして、思わず声を漏らした。

「ここ、本当にあの街か?」

「そうだよ?」

有り得ない、ここがあの街なんて。
何故なら、街が既に復興していたからだ。

「復興早すぎね?」

「こんなものじゃない?あの人達結構強いし」

「そうなのか?」

見た感じそんな風には見えなかったが。

「Aランク冒険者だよ」

「そうなのか」

結構凄いんだなロイエ達。取り敢えずロイエ達のところに行きたいのだが、どこにいるか分からない。まあ、教会に行ったらいいか。

「教会行くぞ」

「分かった」

教会に行くついでに街を見て歩いたが、どこにも魔物に襲われた傷跡は残っていない。

「ほんとすげぇな」

教会について俺はそう呟いた。ほんと早すぎるよと俺が感心していると後ろから声が聞こえてくる。

「何がすごいんですか?」

この声はロイエだな。


こうして俺達はロイエに再会したのだった───。

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