努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果

沖 那紗加

二十八話 レイアは元気100倍だった

街からヒュドラのいる場所に向けて出発したのはいいが、日はすっかりと沈んでおりあたりは真っ暗だ。

「どうする?今日は進むのやめるか?」

今は俺が御者をしているので、馬車の中に向かって質問をする。

「そうだね、真っ暗だしやめよっか」

エリスの返事を聞いて、馬車を止めれそうな場所を探す。まあ、この辺りは基本平らなのでどこでも止めれそうだ。俺は適当な場所に馬車を止める。

「よし、野宿の準備をするか」

そう呟いて準備を始めると、レイアが馬車から楽しそうに降りてきた。

「やっと野宿です!」

元気100倍のレイア。そんなに野宿が楽しみなのだろうか?いい事なんて何も無いのに、などと考えながら準備した椅子に座る。

「ご飯食べるか?」

「その前に少し話いいですか?」

ご飯を食べたいのだが、話があるのなら仕方ない。いいよ、と返事を返してレイアの話に耳を傾ける。

「今日、リョウタさんが戦ってる所を何回も見てきました。それで思ったんです、見せてもらったステータスは隠蔽されてるんじゃないかと」

まあ、すぐばれるだろうな。
さて、ここでステータスを確認してみよう。最近見てなかったからな。

山田 涼太

Lv.98

HP 340111
MP 337377
STR 337977
DEF 337877
AGI 337377

相変わらず、頭のおかしいステータスだ。というか、レベルが高い。もうすぐレベル最大になるじゃねぇか。ちなみに最大レベルは99だ。

さて、このステータスをレイアに隠蔽せずに見せるべきか。いや、見せないべきだろう。
それでももう誤魔化すことは出来ない。ここは、少しおかしいな、ぐらいのステータスに隠蔽しておくべきか。そしてこれが、隠蔽後のステータスだ。

山田 涼太

Lv.98

HP 100000
MP 90000
STR 30000
DEF 19000
AGI 15000

異常的でHPだけはとにかく上がる、という設定なのでHPはかなり高めにしておいた。
今思い出したが、俺には抑制的というものがある。それのせいでステータスは上がらないはずでは?という質問はこないんだな。
まあ自分でも忘れていたぐらいだから、レイアが覚えているわけないか。俺はそんなことを考えながら、渋々レイアにステータスを見せる。これで納得してくれないか?と願いながら。

「ステータスがすごい高い!?」

お、これはいい反応だ。このまま順調にいってくれれば嬉しいのだが。


俺はそんなフラグを立てるのだった───。

「努力しても平均的だった俺が異世界召喚された結果」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く