非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の作戦と俺の黒ブラ
百四十五話
【新天円香】
「適当に座っていてください、私はお茶をとってくるので」
私は彼の返事を聞かずに部屋を出ます。
そして、わざとゆっくり階段を降りて勇人くんが隠れている部屋へ向かいます。
「どうですか?見えてますか?」
「うん、ちゃんと見えてるよ」
勇人くんはスマホが繋がれているパソコンを指さして言いました。
パソコンには座っているあの男の姿が映っています。
そうです。
私のスマホを勇人くんとビデオ通話をしたまま外カメラにして隠してあるのです。
勇人くんのスマホの画面にはその映像が映っていて、その画面をパソコンに映していて、さらにそのパソコンの画面を録画しているのです!
難しくて私にはさっぱりですがそういうことなんです!!
「でも本当に大丈夫?円香があいつを籠絡するなんて」
「任せてくださいよ!ほら!見てください」
画面に映る男は、キョロキョロと辺りを見回してひとつのモノに目を止まらせていました。
「トラップに引っかかりましたよ」
そして彼は黒色の下着、いわゆる黒ブラに手をのばしました。
「……あれ優香さんのなんでしょ?」
「そうです!まんまと引っかかって!ざまーみろです!」
「そ、そっか……」
「ん?どうかしました?」
「いや、なんでもない……」
勇人くん?
何を思ったのでしょうか?
私わかりません。
「そろそろ戻ったら?ほら、不振に思われちゃうかもしれないし」
「そうですね。じゃあ頑張ってきます!」
勇人くんにサムズアップのジェスチャーをして部屋を出ていきました。
音が出ないようゆっくりとドアを閉め、お茶を注ぎにキッチンへと向かいました。
【新転勇人】
「いや、バレるだろ……」
黒ブラを凝視しているやつを見ながら呟いた。
いや、だってまず違うじゃん!
あんまり言いたくないけど違うじゃん!
大きさとか大きさとか大きさとかがさ!
裸の大将が食べてそうなおにぎりくらいなら作れる大きさしてるじゃん!
円香のは良く言ってホタテの殻でしょ?
良く言わないのなら付けなくても変わらないだろうし。
…………ごめん円香。
うん、ごめん。
「お、戻ってきた。」
麦茶の入ったコップを持った円香が部屋に戻ってきた。
円香はコップをテーブルへ置き、わざとらしくあたふたしながらブラを回収してタンスへ詰め込んだ。
『それ、合わないんじゃないっすか?』
小さな声だがやつの声が聞こえる。
続いて円香の声も。
『ち、違います!目標!目標ですから!先のことを考えて行動してるんです!』
『・・・・・・』
………………。
う゛っ……。
『なんですかその目は!失礼ですよ!?』
可哀想な円香……。
俺は好きだからね……。
乳なんて二の次、五の次くらいだからね。
『そうですか、で、今日はなんかようですか?』
おっと、急に来たな。
さて。
正念場だぞ円香……!
『はい。あの、私……』
『ん?もしかして好きになっちゃった?』
『…………はぃ……』
噛み殺すような声で肯定する。
……嘘だってわかってても胸がいてぇな。恋か?
『っっっっはっ!やっぱあんな男より俺の方がいいっすよね!』
『……はい』
『で、この間あんなとこ見てどこに惚れたんですか?』
急に声のトーンが下がり、訝しむように目を細めて円香に尋ねた。
『……勇人くんより男らしいとことか、この間、結花さんに向けた目がかっこよくて……』
『ハッハッハ、新天円香も所詮は女なんだな!』
なんだこいつ。円香をバカにするように笑いやがって。
許さねぇぞまじで。
『いいぜ、付き合いましょうよ。新天さんなら優先度一番にしてあげますよ』
よし殺そう。
ふざけるな。
なにが一番にしてあげますよだ。
あ、この映像腹立つし浅見くんに見せよ。
多分たじろいで面白いことになるだろうし。
『あ、ありがとうございます。』
『よし、じゃあしようぜ』
は?
『……え?』
…………は?
『えって。キスだよキス!ウブすぎてわかんないっすか?』
『いや、えっと……』
これは緊急事態だな。
俺は急ぎつつ、忍び足で、極力音がならないようにドアを開けて優香さんの元へ行く。
「優香さん、緊急事態です。」
「は〜い♪」
それだけ伝え、俺は元の部屋へ戻る。
「円香ぁー。ちょっと来てー」
優香さんは約束通り円香を呼んで、円香を救出する。
『あ、ちょっと待っててくださいね』
『ったく。わかりましたよ。はぁ』
円香が映像から消え、結構な音を立てて階段を降りてくる。
「勇人くん気持ち悪いです!」
「急な罵倒!!?」
「違います!勇人くんは気持ち悪くないです!あの人が不愉快なんです!」
すげぇ勢いで俺の体を揺さぶってくる。
待って!待って!
俺が気持ち悪くなるから!
出ちゃうから!
「どうしましょう!とりあえずキスしましょう!」
「円香!?一旦落ち着こう?今キスしてる場合じゃないから!」
「ハッ!私としたことが。申し訳ありません。取り乱してしまいました」
俗にぺたんこ座りと呼ばれる座り方で肩を落とす円香。
かわいい♡
「勇人くん、これからどうしましょう。無理やりキスされたら…………って、ちょっとなにか聞こえません?」
「ん?」
眉を傾けて悲しみにくれていた表情をしていた円香が急に真剣な表情に変わり、耳を澄ましている。
聞こえる?
俺も耳を澄ましてみる。
…………。
…………。
トン……。
トントン。
「勇人くんこれって……」
「……階段の音じゃね?しかもこれ……」
「――降りてきてませんか!!?」
一度は言ってみたいセリフ
1.愛してくれてありがとう(〇nepiece)
2.自分を信じないやつに努力する価値はない(NARUT〇)
3.行っといで、バカ息子……(〇nepiece)
みんなも教えてくれると嬉しいわぃ。
前回のコメントが異様に伸びてるのはみんな透明人間になってあんなことやこんなことをしたいってことでおk?
【新天円香】
「適当に座っていてください、私はお茶をとってくるので」
私は彼の返事を聞かずに部屋を出ます。
そして、わざとゆっくり階段を降りて勇人くんが隠れている部屋へ向かいます。
「どうですか?見えてますか?」
「うん、ちゃんと見えてるよ」
勇人くんはスマホが繋がれているパソコンを指さして言いました。
パソコンには座っているあの男の姿が映っています。
そうです。
私のスマホを勇人くんとビデオ通話をしたまま外カメラにして隠してあるのです。
勇人くんのスマホの画面にはその映像が映っていて、その画面をパソコンに映していて、さらにそのパソコンの画面を録画しているのです!
難しくて私にはさっぱりですがそういうことなんです!!
「でも本当に大丈夫?円香があいつを籠絡するなんて」
「任せてくださいよ!ほら!見てください」
画面に映る男は、キョロキョロと辺りを見回してひとつのモノに目を止まらせていました。
「トラップに引っかかりましたよ」
そして彼は黒色の下着、いわゆる黒ブラに手をのばしました。
「……あれ優香さんのなんでしょ?」
「そうです!まんまと引っかかって!ざまーみろです!」
「そ、そっか……」
「ん?どうかしました?」
「いや、なんでもない……」
勇人くん?
何を思ったのでしょうか?
私わかりません。
「そろそろ戻ったら?ほら、不振に思われちゃうかもしれないし」
「そうですね。じゃあ頑張ってきます!」
勇人くんにサムズアップのジェスチャーをして部屋を出ていきました。
音が出ないようゆっくりとドアを閉め、お茶を注ぎにキッチンへと向かいました。
【新転勇人】
「いや、バレるだろ……」
黒ブラを凝視しているやつを見ながら呟いた。
いや、だってまず違うじゃん!
あんまり言いたくないけど違うじゃん!
大きさとか大きさとか大きさとかがさ!
裸の大将が食べてそうなおにぎりくらいなら作れる大きさしてるじゃん!
円香のは良く言ってホタテの殻でしょ?
良く言わないのなら付けなくても変わらないだろうし。
…………ごめん円香。
うん、ごめん。
「お、戻ってきた。」
麦茶の入ったコップを持った円香が部屋に戻ってきた。
円香はコップをテーブルへ置き、わざとらしくあたふたしながらブラを回収してタンスへ詰め込んだ。
『それ、合わないんじゃないっすか?』
小さな声だがやつの声が聞こえる。
続いて円香の声も。
『ち、違います!目標!目標ですから!先のことを考えて行動してるんです!』
『・・・・・・』
………………。
う゛っ……。
『なんですかその目は!失礼ですよ!?』
可哀想な円香……。
俺は好きだからね……。
乳なんて二の次、五の次くらいだからね。
『そうですか、で、今日はなんかようですか?』
おっと、急に来たな。
さて。
正念場だぞ円香……!
『はい。あの、私……』
『ん?もしかして好きになっちゃった?』
『…………はぃ……』
噛み殺すような声で肯定する。
……嘘だってわかってても胸がいてぇな。恋か?
『っっっっはっ!やっぱあんな男より俺の方がいいっすよね!』
『……はい』
『で、この間あんなとこ見てどこに惚れたんですか?』
急に声のトーンが下がり、訝しむように目を細めて円香に尋ねた。
『……勇人くんより男らしいとことか、この間、結花さんに向けた目がかっこよくて……』
『ハッハッハ、新天円香も所詮は女なんだな!』
なんだこいつ。円香をバカにするように笑いやがって。
許さねぇぞまじで。
『いいぜ、付き合いましょうよ。新天さんなら優先度一番にしてあげますよ』
よし殺そう。
ふざけるな。
なにが一番にしてあげますよだ。
あ、この映像腹立つし浅見くんに見せよ。
多分たじろいで面白いことになるだろうし。
『あ、ありがとうございます。』
『よし、じゃあしようぜ』
は?
『……え?』
…………は?
『えって。キスだよキス!ウブすぎてわかんないっすか?』
『いや、えっと……』
これは緊急事態だな。
俺は急ぎつつ、忍び足で、極力音がならないようにドアを開けて優香さんの元へ行く。
「優香さん、緊急事態です。」
「は〜い♪」
それだけ伝え、俺は元の部屋へ戻る。
「円香ぁー。ちょっと来てー」
優香さんは約束通り円香を呼んで、円香を救出する。
『あ、ちょっと待っててくださいね』
『ったく。わかりましたよ。はぁ』
円香が映像から消え、結構な音を立てて階段を降りてくる。
「勇人くん気持ち悪いです!」
「急な罵倒!!?」
「違います!勇人くんは気持ち悪くないです!あの人が不愉快なんです!」
すげぇ勢いで俺の体を揺さぶってくる。
待って!待って!
俺が気持ち悪くなるから!
出ちゃうから!
「どうしましょう!とりあえずキスしましょう!」
「円香!?一旦落ち着こう?今キスしてる場合じゃないから!」
「ハッ!私としたことが。申し訳ありません。取り乱してしまいました」
俗にぺたんこ座りと呼ばれる座り方で肩を落とす円香。
かわいい♡
「勇人くん、これからどうしましょう。無理やりキスされたら…………って、ちょっとなにか聞こえません?」
「ん?」
眉を傾けて悲しみにくれていた表情をしていた円香が急に真剣な表情に変わり、耳を澄ましている。
聞こえる?
俺も耳を澄ましてみる。
…………。
…………。
トン……。
トントン。
「勇人くんこれって……」
「……階段の音じゃね?しかもこれ……」
「――降りてきてませんか!!?」
一度は言ってみたいセリフ
1.愛してくれてありがとう(〇nepiece)
2.自分を信じないやつに努力する価値はない(NARUT〇)
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コメント
Karavisu
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井戸千尋
みなさんありがとうございます。
なのに申し訳ないのですが本日更新はあがりません!
理由は……ね?ファンタジー的ななにかですね。あれ面白すぎ
クロエル
ひとりよがりな考えを相手に押しつけるな。どんな小綺麗な言葉を並べたてても、お前の優しさは偽善だ
(ガンダム00 ハレルヤ)