非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果

井戸千尋

私の思いつきと俺のスマホへ心中誘い

九十一話





【新転勇人】





朝目を覚ますと、『勇人くん、あなたと共に死にたいです♡』と、愛する彼女から心中誘いのメッセが届いていた。
「気のせいだよな……?」
俺は寝惚け眼を何度も擦り、再びスマホを覗く。
『勇人くん、あなたと共に死にたいです♡』
「現世でも一緒に居れるから大丈夫ですよ……っと」
基本的にヤンデレ属性をもつ子が、天国では一緒になれるようにっていうセリフだしな。
多分疲れてて、寝ぼけてたんだろう。

すぐにスマホが震え、円香からのメッセ通知を告げた。

『最期の最後まで一緒にいましょうね』

急にお熱い発言をする円香に、俺は至って冷静に「円香なんかあった?」と返信した。





【新天円香】





「ア○ジャッシュのコントみたいになってる気がします!!」
勇人くんからの返信からは、なんだか勘違い感が漂ってきています。
でも、だからといって元カノさんの話を切り出すわけにもいきません……。

あ!いいこと思いつきました!!






【新転勇人】





『明日ネズミの国に行きましょう!!』

「おぉ。今度は急だな」
心中を誘ってきたり、夢の国へ誘ってきたり……円香じゃなかったら情緒を心配してたわ。
最近の円香はなんか……壊れてきてるしね。
「まぁ断る理由もないしむしろ円香とならどこでも楽しいし」
俺は「了解」と返信し、再び布団をかぶり、俗に言う二度寝というやつへ魂を売った。
正直朝はベッドと円香の好き度となくならないで欲しいランクはどっこいどっこいだ。










そろそろ本格的に書くことがなくなってきた。

あ、そういえば今晩のおかずは、花と香水のすまし汁とラベンダーとバラの炒め物にしました。
体臭がえげつないことになるはずです。

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