神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#44さらに奥へと

でも俺はそんなこと言われても
行きたくはない。正直もう帰りたい。
なのでサグメちゃんに確認をした。

「本当に行くの?」

「ええ。きっとこの奥に親玉がいるわ」

見た感じもう行く気しかなさそうだ。

「分かった。じゃあ行こう。
その前に・・武器はどうする?」

俺は仕方なく行くことを決めた。だけど
さっき武器を取られてしまったので
今のままじゃほぼ勝ち目はないだろう。

「とりあえずこの先に行こう。もしかしたら
国津神が持ってるかもしれないし」

それもそうか。ここにいてもしょうがないので
先に進む。そして次の曲がり角を曲がろうと思った時、

「ちょっと待って」

サグメちゃんに小声で止められた。ああそうか、曲がり角
の先に敵がいるかもしれないな。

「やっぱり国津神がいるわ。どうやら一人みたい」

サグメちゃんは壁から奥を気付かれないよう覗き込み、
そう言った。

「で、どうするの?」

「一人だったら武器なしでも何とかやれるんじゃない?
例えば後ろから首を絞めたりして」

「え?」

サグメちゃんはこれまたすごい事考える。まさに
犯罪者なみだ。


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