神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#42誘拐の真相

イコナちゃんがようやくお姉さんに会え、
和やかムードだがそこをサグメちゃんが断ち切った。

「ところで国津神たちは何でお姉さんを
さらったんだろう・・」

お姉さんはハグしていたイコナちゃんを離しこう言った。

「それは私も気になってた」

「きっと・・私の神力が欲しいからです」

「神力?」

「私、セオリツヒメの神力は浄化。どんなものでも
穢れを取ることができるのですが・・」

お姉さんの名前、セオリツヒメって言うんだ。
確か現実では罪を流すことで有名だ。
というか穢れを取るってどういう事だ?

「あの、穢れを取るって・・?」

「動物だと病気やケガ、物だと傷などを直せます。
私はその神力で町の医者代わりだったのですが・・」

病気やケガを治せる?それはすごい能力だ。
そんな能力あったら確かに医者なんて要らないな・・
相変わらず神力は人間離れしている。

「その神力と誘拐に何の関係が?」

サグメちゃんが質問する。俺が聞こうと思ってたやつだ。

「おそらく、ケガした船員の治療や、戦艦の修復でしょう。
まだ上陸していないので私の神力を使うことは
ありませんでしたが・・」

要するに国津神たちは自分たちを有利にさせるために
誘拐したって事か?ひどい話だ。

「国津神たち、ホントに許せないわね」

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品