神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#23駅の完成

あれから三か月ほどが経ち、ついに駅が完成した。
工事には200人ほど携わったが結構長かった。
まあ地上は現代ほど建築技術が発展していないからな。
それにしても高天原との技術の差が激しい。
駅の工事中には近くの宿屋に泊まり、最初に稼いだ金は
ほぼなくなった。駅の建設の給料は出ないものか。
この三か月で読み書きの勉強もして、一応文字を
読めるようになってきた。
あと、驚くことに1㎏しか持ち上げられなかった俺の神力が
三か月で3㎏まで持ち上げられるようになっていた。
神力は使えば使うほど強化されるのか?
そんなことは置いといて、静岡までの新幹線が開通し、
神の行き来も盛んになってきた。そしてこの町では
水産業も盛んになってきた。特にマグロが特産品である。
そして駅前では色々なお店が立ち並び賑わっている。
金ないから店でバイトでもしようかな・・・
そんなことを考えながら通りを歩いていた時、

「あれ?もしかして豊佳君?」

突然サグメちゃんの声がしたので振り返ってみると
そこには笑顔のサグメちゃんがいた。

「サグメちゃん!?どうしてここにいるの?」

「そっちこそどうして?」

「俺は駅の建設を手伝っていたから、
この町に住んでいただけだよ」

「そんなんだ。私はここに新しい町ができたって聞いたから
新幹線に乗って見物しに来たのよ。
この近くに美味しいものがあるお店はない?」

そうサグメちゃんに聞かれたので、スイーツが
美味しい店を教えてあげた。場所が分からないみたいだから
一緒に店に入った。内心、めっちゃ嬉しい。
前の世界では俺に彼女どころか友達もいなかったからな。

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