神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#6金属の神と武器

その強気な言葉に困惑したが、すぐに言い返した。

「なんで貸してくれないんですか?」

「お前国津神だろ?俺はもう天津神にしか武器を貸さない」

国津神と天津神は神のランクみたいなものだ。アマテラス
みたいな神様は天津神である。国津神はその下だ。
この世界では身分差別でもあるのか?
というか見た目で判断しないで欲しい。俺元人間だし。
まあ国津神という事にしておこう。

「お願いします。貸してください!」

「前もそう言って頼みに来るやつがいた。結局は
反乱のための道具に使われたんだけどな」

「反乱?」

「お前知らないのか?今国津神の一派が天津神に
反乱を起こしているんだ。」

この世界ではそんなことが起きているのか。
そんなのと同じにしてもらっちゃ困る。

「俺はその一派じゃないです。武器を貸してください!」

「何度言ったら分かるんだ。武器は貸さない。
そもそも何の理由があるんだ?」

カナヤマヒコさんは頑なに拒否する。俺には
妖怪退治という正当な理由がある。俺はそう言ったが、
「そんな嘘は信じない」と言われた。理不尽にも程がある。

「こんにちはー!剣を一つ貸してください」

そんな中、一人の女神が急に扉を開いて入ってきた。
見た目は銀髪でロングヘア―。髪飾りはしていなく、
着物だが下がスカートのような形状になっている。
はいからさんか?
年齢は見た目的に俺と同年代っぽい。

「なんだ貴方か。これ持ってっていいよ」

その女神にカナヤマヒコさんは剣を差し出した。

「ありがとー!あ、カナヤマさんその神は誰?」

「武器を貸してほしいって言う国津神だ」

「じゃあその人にも貸してあげなよー!」

「しょうがないな・・ほら、持ってけ」

そう言って俺にも剣をくれた。何だったんだろう。

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