兜の将軍と亡国の姫と補佐官と

きりんのつばさ

城下町にて

朝食を終えた私は城下町に向かう準備をし、ジェンルにリセやラウラの事を任し、城下町に向かった。

「相変わらず、城下町は賑わっているな」
と思ったのが私の第一印象だった。
行き交う人達、みんなが笑顔で、町自体が活気がとてもあり、しばらく前まで戦争をしていたなんて誰がおもうだろうか。
「ネルフェ様⁉️おいみんな‼️ネルフェ様がいらっしゃっているぞ‼️」
と町人の1人が気づき、声をあげた。
「ネルフェ様⁉️」
「あ、本当だ‼️ネルフェ様がいる‼️」
「しょうぐんさまがいる〜」と一気に周りを囲まれてしまった。
・・まぁ戦場で囲まれてるよりましだ。
「ああ、ネルフェだ。どうだ最近商売は?」
「はい!順調に行っています‼️」
「ただ最近盗賊が頻発しているのが、心配ですね」
「どこらへんに出てくる?後で討伐隊を出そう」
「だいたい西の森とアルシアに繋がる道に頻発しているそうです」
「そうか、分かった。後で出しておこう」
と城下町に行くと大体こんな感じに町人囲まれる。そして要望があるのかを聞く。叶えられる範囲ならすぐに王に伝え、叶えるようにする。

と10分ぐらい話を聞いていたら町人の子が
「ねぇねぇしょうぐんさま」
「ん?どうした?」
「しょうぐんさまとおくさんってなかよし?」
と周りが一気に静まりかえった。
「こ、こら‼️なんてこと聞いているの‼️」
「だってしょうぐんさまけっこんしたんでしょ?でもおくさん、となりにいないよ?」
「あなたは家に入っていなさい!」とその子の母親は
その子を家に入れた。
「将軍様‼️誠に申し訳ありません‼️」
「いや、子供は仕方ないだろ・・」
「後できつく言っておきます・・・」
とここで1つの疑問が浮かび上がる。
「ちなみに1つ聞いていいか?」
「はい、なんでしょうか?」
「我が妻のどんな噂が流れている?」
「そ、それは・・・」
とその町人は私から目を逸らした。この態度を見る限り、いい印象は持たれてないのだろう。
「分かった。答えにくい質問をしてすまなかった」
「いえ‼️こちらこそ申し訳ありません」

と私は城下町の視察を終えた後、王宮に行き城下町で聞いた事を王に話し、自分の屋敷に戻った。

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