兜の将軍と亡国の姫と補佐官と

きりんのつばさ

嫁入り前日〜ネルフェ視点

と私が引き受けると、王は満足そうに頷き
「よし‼️これで一件落着だな。てかネルフェ、
お前はいつまでその兜つけているつもりだ」
「・・王よ、これを外せない理由を知っていて
聞いているのですか?」
「無論、お前が外したがらない理由を俺は知って
いるが・・・すまん。余計だったな」
「いえ、王が今回は正しいです。私自身が勇気が
ないだけです。これにて失礼なします」
「わ、私も失礼します」


「只今帰った」
「只今戻りました」と私達が戦争が終わり自分達
の家に帰ると、門の前に初老の男性がいた。
「ネルフェ様、おかえりなさいませ。この度の
勝利おめでとうございます」
彼はジェンル。私の両親の頃から私の家にいる
執事である。そして彼は私の秘密を知る数少ない
人物である。
「ジェンル、姫は何時にくる予定だ」
「明日の3時と聞いております。ですので本日は
ゆっくりお休みください」
「ジェンルさん、私も手伝います」
「リセさんもお疲れでしょう?本日は私がやるので、あなたも休みなさい」
「いえ、明日はネルフェ様の嫁が来るのでしたら
おもてなしをしないといけないので」
「・・・ジェンル、リセを部屋に閉じ込めて
部屋の前に見張りをつけろ。何をしでかすか
怖いから」
「かしこまりました。では」とジェンルが指を
ならすと、どこから女中が出てきてリセを
羽交い締めにして「リセさんは相当お疲れの様だ
今から部屋に運んであげてください。そして
部屋に鍵をかけてあげてください」
「分かりました‼️」と元気よく返事をすると
リセを引っ張って、去って行った。
「・・・明日から胃がさらに痛みそうだ」
「・・・心中ご察しします。私どもで色々と
対処するように善処します」

そして晩御飯の時間になった。
「なぁジェンル」
「どうかいたしましたか?」
「どうかしましたか、ネルフェ様」
「何故、リセがここにいる。さっき部屋に閉じ込めて、見張りをつけろといったはずだが・・」
「申し訳ありません。見張りをつけたはずなのですが、暖炉の煙突から出てこられたようで・・」
「私は補佐官ですから、常なネルフェ様を補佐しないといけません」
「・・ジェンル、リセの部屋の煙突を閉じておけ
・・簡単に出てこれないように」
「今すぐに取りかかります」と指をならすと
女中を呼び「リセさんの煙突、おねがいします」と頼んでいた。
「というかリセ、お前はお見合いとか大丈夫なのか?見た目も良いし、頭も良いし・・」
「それは私へのプロポーズですか⁉️ネルフェ様からのプロポーズでしたら、いつでもオッケー‼️夜のいとな・・・あいたっ」
「君は一応女子なのだから、少しは言葉を考えてくれ。真面目な話、いくつか見合いの話はきているのは知っているぞ」
「私は結婚しません。だって私の命はネルフェ様の為に使うと決めていますので」
「別にそんなの構わんのに・・・」
「私にとって、あの10年前の出来事はとても重要なんです‼️あの時、助けてくれたおかげで私は今生きています。でしたら残りの人生、ネルフェ様の為に使うのが恩返しになると思います」
「・・・まぁ構わないが、リセチェックとやらは姫さんにはやるなよ。国と国の関係が絡んでくるからな」
「分かりました。てはリセチェック改をやり、合格できなければ・・へぶっ」
「人の話を聞け」
と賑やかに晩御飯の時間は過ぎていった。

続きます




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