仲良しだった幼馴染の先輩は学園のマドンナになっていた

Key

勘違い

 放課後、俺は集合場所である会議室に向かった。今日やることは委員長としての今後の方針の説明と委員長同士の簡単な顔合わせらしい。
それと進行を生徒会がやるとか言ってたな。

 ......生徒会?

 志保ねぇに会える?

 .......訂正だ、委員長になって良かった
 
 学校の行事やらなんやらで会うぶんには周りの人の目も気にしなくていいだろう。あと彼氏の目も_____

 俺は心を踊らせながら集合場所である会議室へ向かった。早く来すぎたせいかまだ自分以外は誰もいない。しばらく隅の方で待つことにする。

 待つこと2、3分、ぞろぞろと人が入ってきた。ちらっと目を向けるとその中に志保ねぇがいる。その美貌から来るものなのかは分からないが1人だけオーラが違くてすぐに志保ねぇだと分かるのは俺だけだろうか。

 「智也~ここに資料置いといてー」
 「うん?何~志保....あっ資料ね、了解」
 「ありがとう~」

 智也?志保?  

 呼び捨てで下の名前......怪しい

 もしかしてあれが志保ねぇの彼氏なのかな

 それにあの人どこかで見たことがある気がする。ん~~どこだっけ......あっ入学式の時に副生徒会長とか言ってた人か。志保ねぇにばかり目がいって気にしてなかったなぁ。

 そして良く見るとなかなかのイケメンではないですか!(泣)  志保ねぇが好きになる気持ちも分からなくはない。

 はぁー勝ち目ないか

 そうやって1人で勝手に敗北していると視線を感じた。今、志保ねぇがこっち見てた??
いや気のせいか....

 そしてしばらくすると簡単な説明会みたいなものが始まり生徒会が司会となって滞りなく終わった。内容はというと、なんてことのない委員長としての今後の活動や模範となる生徒となるように!みたいな事を言われたぐらいだ。そして

 解散

 という一言をきっかけにこの説明会は終わった。

 みんなが帰宅や部活動に向かう中、俺も帰るかと思い席を立った瞬間だった。

 「1-2の委員長は話があるので残ってください」

 1-2?1-2って.....俺!?
 
 俺何かしたかな、でも志保ねぇに呼ばれるのも悪くない。うん、悪くない。

 「志保ー今日はどうする?」
 「今日はこの後に用事あるから先に帰っていいよ」
 「うーん、分かった」
 「また明日、智也」
 「うん」


 目の前でイチャつくな

 すごくイライラしてきた

 うーむ


 「どうしたの?そんなに怖い顔して」
 「うわっ」
 ゴンッ
 「痛っ」
 「だ、大丈夫!?」
 「う、うん....はい」

 目の前にいきなり志保ねぇの顔が現れたんだもん。ビックリした拍子に壁に頭をぶつけてしまった。

 「痛いの痛いの飛んでけ~~」
 「な、何するんですか」

  子供の時によくこうやったよねとか言いながら近くの椅子に座る志保ねぇ

 反則だ、可愛すぎる

 俺は未だに痛い頭を抑えながら聞く

 「それで1-2の委員長は僕ですけど何か?」
 「あ、えっとね、それは建前で本当は秀次くん本人に個人的な用事があったの」
 「.....彼氏を置いてですか?」
 
 何言ってるの?という顔でこちらを見てくる。

 「さっきの副生徒会長が彼氏なんですよね?先に帰るって言ってましたけど実は待ってるかも知れませ....」
 「違うよ!!」

 え?

 「私に彼氏なんていないし、いたこともないよ!だって私の好きな人はしゅ....」
 
え?

 「って私に何言わせるの!」

 照れた顔で肩を叩いてきた。

 こんな天然な志保ねぇは子供の時以来だ。今でも変わっていないらしい。それに今しゅって言ったか!しゅって!

 








流石にないか______
 

 

「仲良しだった幼馴染の先輩は学園のマドンナになっていた」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

  • 谷川一郎

    スラスラ読める。それでいて読んでいて楽しい。全部読んでしまった...半裸待機で更新待ってます。

    2
コメントを書く