幻想魔動人形記

ノベルバユーザー189431

ー異戦ー25ー

「・・・・案外重(殴)」
「おのれ鶴木、、、俺の前で見せつけやがって、、、」
「どうどう」
「・・・・・」
二人は、その場でフリーズする。
(・・・・ふぅんめんどいな。こっちもそうだが・・・・後ろ向けない。)
後ろから憎悪の気や恨みがこもった視線が背中にズシャっと刺さる。
「た、助けてください!!!」
「・・・・っと言うと?」
「やりたくない事をやらせてくるんです!!それが嫌で逃げ出してきたんです!!!ですが追手が!!」
「そうか!!それは、ヤバいどこにいる。」
「え?あ、あそこです!!」
周りは何か言いたそうだが後ろに回した手でジェスチャーし、任せろっと伝える。
遠方を見ると確かにお空とお燐の幻想人形が走ってきていた。
「おぉ!!いい的だ。」
「「へ?」」   カチャ
キィンキィン
遠方で二体が前のめりに倒れ動かなくなった。
「ビューティフォー」
「三キロ」
「やーりぃー」
「「・・・・・・・・」」
「さてと、どうする?君らは」
「え、えっとあ・・・」
「ド・オ・ス・ル・?心読めてるよね?」
「あ、う・・・・・殺るわよ!!!」
その言葉と共にこいしの幻想人形が動こうとする。
「相手が悪かったな。」    キィンキィン
何かが二体の首を貫く。 ドサドサ
「コッチも精度が段違いになってるな。」
「ふむ、下手な芝居だった。点数付けるなら25点くらいか」
「上限は?」
「35」
「高得点じゃないですか、、、」
「霊夜さんちょっと聞きたい事が、」
「あーーーうん、さとりにはアレか」
「はい、今霊夜の心には嘘がありませんでした。でも私、私達二人は、騙せれました。」
「というと?」
「さっき さとりとこの人形は、こう見えてたはずだ『助けないと!!』ってね。でもその後『騙せると思った?詐欺師共』って見えたんだ。詰まるところ真逆の事を思ってたんだよ。」
「どうやって・・・・」
「・・・自分で自分の心を騙した。それだけだ。」
「出来るんだそんな事・・・・でもどうしてあの二体が嘘ついてるってわかったの?」
「少し心に関しての学問をしてたからね。心理学って言うんだけど、少し・・・ある程度は、嘘か真か分かるんだ。」
「俺はなんとなくわかったがな!!」
「「静かにしてくれませんかね?」」
「出来ぬぅ!!」
デジャブ感、満載の岩盤。
「簡単にできる訳じゃないがな、俺も少し齧ったが、すぐに挫折したよ」
「・・・っと消えたな結界。さてとやるんだろ?」
「そうだな、最初から全力で行かせてもらう」
「って戦闘狂かよ、ここを更に破壊し尽くす気か?」
「出来れば早い方がいいな」
「それに俺も万全の状態じゃない。一応現在できる事は、直ぐに解決出来る問題じゃない。戻ってからな?」
「・・・仕方ない、俺も腹が減った。一段落してからやるか」
「珍しいな、お前がタイマンをしたがるなんて、海斗じゃあるまいし」
「それは心外です。ですが、確かに鶴木さんなら何時もは"やっぱりいいや"って投げ出すのに、、、」
「まぁ、確かに何時もの俺ならそうだが、今は違う。アイツの考え全て正してやる」
「「流石俺(僕)達のリーダー」」
「これでも、社会人だからな」
「・・・そう言えば結局あの時、霊夜何を言おうとしていたのかな?」
「・・・あぁあの時、私達を守り切ってくれた時ですね///状況が、状況なので心は読んでません。」
「・・・・これってなんだかんだ霊夜にごまかせられたって事になるのかしら?」
「「「・・・・・・・」」」

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