幻想魔動人形記

ノベルバユーザー189431

ー始まりー2-

「・・・・よし準備完了」
本棚が砦の様に周りを囲う中、三人の少女が地面に魔方円を描いていた。
一人は、白と黒の魔法使いの格好をした金髪の少女、二人目は、同じく金髪の周りに人形が浮いている少女、三人目は、ラベンダー色の髪をした、パジャマみたいな恰好をしている少女、そして彼女たちの中央には等身大の操り人形らしきものが横たわっていた。
「ふふ、やっと完成するのね‘‘魔動人形‘‘が、」
「ほんとやっとだぜ、」
「でもここで気を抜いちゃだめよ?ここで失敗したら元も子もないのだから、」
「‘‘生命石‘‘‘‘賢者の石‘‘‘‘適応石‘‘三大魔石を全部使っているものね中々コストが高い人形ね」
「でもそれをする価値があるのだからやるしかないわ」
「やったるぜ!!」
三人は、等間隔に円を作り魔方円に魔力を注ぎ始めた。
「よし・・・いいわこのまま落ち着いて流し続けるわよ」
「えぇ、分かったわ」
「大丈夫だぜ!!」
そうして数時間の時が過ぎ(大体1時間45分)それぞれ疲労の色を見せ始めたとき・・・変化が起きた。
ピカ
「ナッ!!」
「キャ!」
「っ!!」
人形が宙に浮き光、輝きだしたのだ。
「な、何なんだぜ!!」
その光は、人形全体を包み明るさを増していく。
「な、何が起きているの!!まさか!!魔力暴走マジックバーン!?」
「二人とも落ち着きなさい・・・魔力は、乱れて無いわどうやらこれが、正常の動きみたい。」
その言葉が証明されるように、輝が薄まっていき徐々に降下していった。・・・が、
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
その光から現れたのは、最初の人形では無く、青年の姿をした人形だった。
「・・・美青年?」
「なんでこんなのが出来たんだぜ??」
「分からないわ本当に何でかし――――――「ぎゃぁぁぁああああああああ!!!」キャァァァアアアア!!!」ゴキ
「「あっ!・・・・・・」」
バタン
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
「取り敢えず運びましょう‘魔理沙‘」
「分かったぜ‘アリス‘」
「・・・・・魔導書は、鈍器にもなるのねいい経験が出来たわ」

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